Case:The World’s Biggest Hug

慈善団体「Conselho Nacional Do Sesi」によるブラジル子供を取り巻く深刻な社会問題に対する国民意識を高めるために仕掛けたPR。

プロモーション背景・課題

ブラジルでは数千人もの子供たち、10代の若者たちが大人から性的虐待を受けているという社会問題を抱えています。
そこでこの社会問題について国民に広く啓発し、活動を促すために、『True Affection campaign』(=真実の愛キャンペーン)を実施することになりました。

プロモーションの方向性

愛情表現の根源的かつ、究極の形として「Hug」(抱擁)を『True Affection campaign』のコンセプトに据えました。

施策内容

具体的な施策としては、始めにブラジルで著名なアーティストや著名人、スポーツ選手に協力を仰ぎ、『彼らの心からの“ハグ”の姿』を映像として撮影しました。

このプロジェクトの主催者は、この著名人の映像を編集してCM等で活用することでよしとせず、国民の注意を惹きつけるためには、より偉大な存在の力を活用する必要があると考えました。

そこで白羽の矢が立てられた対象が、世界的にもよく知られているリオデジャネイロのコルコバードの丘にある、ブラジル最大の建造物、“ハグ”を行う前かのように腕を大きく広げた「巨大なキリスト像」でした。

この巨大なキリスト像に夜間2日間にわたり、マッピング技術を使用して“ハグ”の映像を投影することで、あたかも“このキリスト像が腕を大きく動かしてハグしているように見える”というイリュージョンを生成しました。

このキャンペーンの模様は、TV、新聞、雑誌、WEBメディアで非常に多数のカバレッジを獲得しました。

ソーシャルメディアでも広く話題になり、YouTubeでは一般市民が撮影した“キリスト像のハグ映像”が多数投稿もされたようです。

この“必然性のある”プロジェクションマッピングの使用法、素晴らしいと思います。
あくまでもコンセプト・構想が“主”であり、その構想を実現するための手法として有効だからという理由で、プロジェクションマッピングを導入しているということが伝わりますね。

同時に、
“人に伝える”、
“人に共感してもらう”、
“人を動かす”ためには、
『徹底にやれるところまでやる!』という覚悟が時には必要なのだと痛感させてくれるケースです。

商業的には「ここまででいいか」という“うまい妥協”(≒バランス感覚)が重要でしょうが、ときには振り切ってみたいものです。
この壮大で自由な発想力に感銘を受けました。

この事例と同様に、街中にある「見慣れた彫像をメディア化したケース」に関心のある方は下記もご覧ください。

街中にある彫像を巧みに使った広告(まとめ)

動画はコチラ

参考サイト

・Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/conselho_nacional_do_sesi_the_worlds_biggest_hug