Case:Campaigns World Hepatitis Day 2009

(背景)
・世界で5億人以上の人々が慢性的なウィルス性のB型、C型肝炎に罹っており、毎年150万人以上の人々がそれが原因で死亡している。
・このような事実があるにも関わらず、各国政府の多くはこの事実を重要視せず、適切な対応がとられていない。

(目的)
・肝炎に対する関心を集め、資金を集め、各国の肝炎への対応能力を高めていくこと。
・病気に対する誤解を解き、様々な症状の患者を区別し、各症状の患者が適切な治療を受けられるようにすること。

施策ポイント

2009年5月15日を新たに「世界肝炎デー」と制定し、肝炎をHIVやマラリア、TBと同様の世界的な健康課題として位置づけた。

施策内容

今回のプロモーションを行うために世界中のB型、C型肝炎患者グループを代表して“世界肝炎同盟=The World Hepatitis Alliance”を新たに創設。

2009年5月15日の「世界肝炎デー」及びそれに向けた約1年間に以下のような啓蒙活動を行った。

キャンペーン名称:‘Am I number 12?’=“私は12人のうちの1人?” 
   (「全世界の12人のうち1人はB型もしくはC型肝炎に感染している」という事実をシンプルに伝えるための名称)

1.ツール:B型、C型肝炎に関する基金調達や疾患に対する関心を集めるためのツールキットは7ヶ国語で制作された。(アラビア語、中国語、英語、フランス語、ポルトガル語、ロシア語、スペイン語)

2.イベント:“世界肝炎デー”の集会はバングラディッシュやベネズエラで開催され、音楽イベントはボツニア・ヘルツェゴビナを含む世界7カ国で開催された。

3.イギリスでは、市民が無料で肝炎検査をすることができるバスを街中で走らせた。また、この移動式肝炎検査バスにはロンドン市長なども参加し、市民に検査をすることを呼びかけた。

4.ポルトガルでは、“私は12人のうちの1人?(‘Am I number 12?’)”のロゴが入ったコンドームも配布された。

5.また、オンラインでも“世界肝炎デーのブログ”とWEBサイトをキャンペーンのハブとして活用し、キャンペーン動画も配信した。

6.“世界肝炎デー”の知名度を高めるために、有名人や公人とも連携して活動した。



B型/C型肝炎について:
・世界で5億人は現在、B型もしくはC型の肝炎に罹っている。(この数値は、HIV/AIDSの患者数の10倍以上)
・B型とC型の肝炎のどちらかで、毎年150万人が死亡している。
・地球上の3人に1人がどちらかもしくは両方の“肝炎ウイルスに感染”している。
・罹患した5億人の大多数が感染していることに気づいていない。

World Hepatitis Day;Are you number 12?

World Hepatitis Day;Are you number 12?

結果

・137カ国から42,021人がWEBサイトに訪れ、7,659人がキャンペーンの動画をYouTubeで視聴した。

・このキャンペーンにより一般市民や患者たちから、1,300以上のe-mailでの問い合わせが寄せられた。
内容は『どの様にキャンペーンに参加できるのか?』や『統計や資料の要求、キャンペーンが支持を得るためのアドバイス』など。

・12の民間企業がスポンサーに付き、100万ポンドを超える資金が集まった。

・このキャンペーンにより、2010年1月にWHOの理事会会議で“肝炎”が取り上げられることになった。

・キャンペーンは遠く離れたジョーダンやカナダ、モンゴル、アイルランドでもサポートされ、肝炎についてはクウェートで行われるWHA(世界保健総会)や中国で行われるCDC会議(疾病予防管理センター)でも取り上げられることになった。

予算

£100,000

参考サイト

・ PR WEEK UK
http://www.prweek.com/uk/news/search/969844/Campaigns-World-Hepatitis-Day-2009/