Case: The Flying Hammock

東ヨーロッパに位置するグルジア(ジョージア)のビールブランド・Natakhtariが、新しく発売したライトビールを訴求する一風変わったプロモーションを実施しました。

この国は世界の幸福度ランキングで155ヶ国中125位となっており、連日のニュースで取りあげられるのは、経済危機や近隣諸国との摩擦などといったネガティブなトピックばかり。また良い事柄よりも悪い事件の方がクローズアップされる傾向にあるといい、それが人々の生活や国民性にも影響を及ぼしているのだといいます。

そんな中Natakhtariは「もっと気分をアゲていこう!」というメッセージを込め、ハンモックに寝そべった男性をドローンで吊り下げて飛行することを考案。ビールを片手に悠々とリラックスする男性が、街の上空を飛び回りました。

実はこれ、精巧に作られたマネキンだったのですが、下から見ると本当にリアル。「まさかあれは本物の人間か!?」と、SNSを通じて瞬く間に拡散し、翌日のニュースでも紹介されるほど大きな話題になったといいます。

数日後、同社はこのドローンが新しいビールのプロモーションだったことを種明かし、数多くのメディアで報道されるとともに、テレビCM、看板広告、ラジオ広告、オンライン広告などを追加で打ち出したところ、ジョージア国民の67%にリーチすることに成功。動画は3,400万回も視聴され、7万件以上のポジティブなリアクションやコメントが寄せられたということです。

こうしてバズを起こした結果、新発売したライトビールの売り上げはマーケット全体の3.3%のシェアを獲得。もちろんこれはこれで素晴らしい結果ですが、暗く塞ぎこみがちなジョージアの人々の気持ちを上向きにした、愉快なキャンペーンでした。