気鋭のクリエイターが、アーティストや俳優などの表現者とタッグを組み、新しい形の動画作品を制作する番組『○○と新どうが』(テレビ東京で月~木曜 深夜1時30分/金曜深夜1時53分より放送)。完成作品は「LINE LIVE」にて「Portrait Film Project」としてアーカイブ。番組放送と連動しての生配信なども行われています。

AdGangでは、この『○○と新どうが』で動画作品を手がけたクリエイターに取材。作品の内容とともに、制作過程で感じた”縦型動画”の可能性なども伺っていきます。

OA第2弾は、株式会社ブルーパドル 佐藤ねじさんと株式会社 Pie in the sky 新海岳人さんによるもの。バッドナイス常田さん演じる息子と、片桐はいりさん演じる母親が別々の部屋で生配信を演じていたという設定で、それぞれの動画を同時に再生すると会話の内容がシンクロしているという仕掛けです。佐藤さんと新海さんによる「シンクロどうが」サイトはこちら

両方の部屋で同時に撮影 擬似に同時配信の状況を作った

最初はSiriを使って会話劇をするドラマという案もあったという今回の企画。Siriのドラマは音声認識の精度上なかなか難しく、「スマホ同士が会話している」という要素は残し、この形態へ。二つ合わせたら会話が成立仕掛けでありながら、一つの動画で見ても成立するように、という点がこだわりだったそうです。撮影時の工夫を聞いてみました。

新海:三部屋あるハウススタジオのうち洋室を常田さん、和室を片桐さんの部屋にして、真ん中の部屋で僕らがモニターで見ていて、それぞれの部屋に聞こえるように「はいどうぞ」と言って、両方の部屋を同時で撮りました。リアルタイムで二人が配信している擬似的な状況ですね。14-15カットぐらい撮りました。


[撮影時の様子]

佐藤:映像はiPhoneで撮っているのですが(映像の中で出てくる視聴しているユーザーを想定した)コメントもiPhoneの下にiPadを置いて、そこにコメントを出して見てもらえるようにしました。iPadのコメントをちらちらと見るのが、実際にLINE LIVEで配信している時に(スマホ)画面の下に出るのと同じ目線の向きになったので、結果的にちょうど良かったです。

新海:掛け合いの演出についても、普通の撮影よりそれぞれのセリフをかぶせてもらうようにしていました。相手のセリフを聞いてから喋るとどうしても間が出来てしまうので、あくまでそれぞれ独立した配信として見えるように「どんどんかぶせてください」とお願いしていました。

―大変だった点はありますか?

新海:スマホで撮影にしているのですぐフレームアウトしちゃう点ですね。顔をここに合わせてくださいという位置も決めていました。また一発撮りなので、どちらかがNGになってしまうと両方NGになってしまうという点ですね。

―もし次回チャレンジするとしたら、どんなコンテンツをやってみたいですか?

新海:今回は結構手法に寄ったコンテンツなので、今度は脚本の面白さをさらに加えたものはやってみたいですね。笑えるものとか!

佐藤:他にはスマホの画面にある様々なアプリのアイコンをひょいと取って食べる、食レポのような案も出たので試してみたいですね。例えばLINEのアイコンはお菓子っぽいじゃないですか。その味を定義する、みたいな。

縦型動画は空間の一部になる印象

―縦型動画というフォーマットの今後の活かし方についても伺えますか?

佐藤:縦型は動画、動画を見ている感じというより、スマホの外との関係との一部、空間の一部になるような印象を受けました。また、偶然のシンクロ動画のようなものはもっと作れるなと思いましたね。元々アップされているものにさらにプラスしてスマホをつなげて再生するとすごい、という都市伝説のような演出だったり、モバイルとテレビをプラスしても良いと思いますし、一個のスマホだけではなく外との組み合わせが色々あるなと思います。

新海:いつも映像で横型を使っていますが、横型は4:3、さらには16:9と横長になって、一人を映す時も余白がすごいんですよ。画を埋めるために背景も作らないといけないですが、縦はそのロスがすごく少ないので、縦型に向いているものはたくさんある、特に一人で配信するようなものにはすごく向いているなと思いましたね。

『○○と新どうが』次回は6月30日25時53分よりOA。松江哲明さんとEXO-CBXによる動画がOAされる。

バッドナイス常田・片桐はいりと新どうが https://live.line.me/channels/21/broadcast/2714855