Case: AAMI – Smartplates

オーストラリアでは毎年19万人を超える10代の若者が自動車運転免許を取得します。そしてそんな若者たちの死因の45%もまた自動車事故によるもの… この状況を憂慮した大手保険会社「AAMI」は、従来の運転教育法を見直そうと、革新的な運転練習プログラムを打ち出しました。

AAMI – Smartplates from Ogilvy Asia on Vimeo.

同社が提案するのは、“あらゆる環境でバランスよく練習する”プログラム。従来は天候や交通状況などの運転環境が考慮されていなかったため、練習をする環境に偏りが生じていましたが、その偏りを出来る限りなくそうというのです。

本プログラムを実現するために、同社は練習状況を「天候」「明るさ」「道路のタイプ」「交通状況」のカテゴリ別に細かく記録・管理するアプリを開発。

例えば、下記は「明るさ(LIGHT)」別に練習状況をまとめたページです。「日中(DAY)」の練習時間が45.42時間なのに対し、「夜間(NIGHT)」の練習は2.16時間、「夕方(DUSK/DAWN)」の練習は0.32時間と短く、今後は夜間と夕方の練習が必要だということが分かります。

更に天気予報とも連動しており、「雨(WET)」の日の練習が少ないと、インストラクターのスマートフォンに雨の予報が通知されるようになっています。

また運転中に電話がかかってくると、「後で折り返しお電話します。」という自動メッセージが流れる他、練習時間の多い生徒をランキング形式で表示するなど、生徒のモチベーションを高めるための工夫も施されています。

練習状況は、生徒の両親もPCやスマートフォンで閲覧することが可能です。

この革新的な運転練習プログラムはテレビを始め、様々なメディアに取り上げられ、2,000万豪ドル相当のメディア露出を果たし、1,600万人を上回る人々にリーチしました。本施策に寄せられたSNSのコメントのうち88%がポジティブな内容だったといいます。

今年3月にリリースしてから、既にいくつかの州で採用されている本プログラム。交通事故撲滅を目的に、運転教育を見直した保険会社による画期的なCSR施策でした。