Case: Practifrutas Caso

ペルーでは、タンジェリンという柑橘系の果物が豊富に生産されています。見た目はデコポンのようですがみかんのように甘みと酸味があり、3月から9月にかけて収穫される、今が旬のフルーツです。

ところが多くの人々は皮を剥くのが手間だという理由から、生のタンジェリンよりもタンジェリンジュースを好む傾向にあるのだそう。

同国の柑橘類生産者協会・Procitrusは、消費者にフレッシュな果物を食べてほしいと呼びかけるキャンペーンを打ち出しました。

皮剥きが面倒だという声に応えるために、新たに『Practifrutas』というブランドを立ち上げ、プラスチックの容器にすでに皮を剥いたタンジェリンを入れて販売するとFacebook上で発表したのです。

このケースがあれば持ち運びに便利なうえ、手を汚すこともなし。とにかく食べやすいので消費者から大好評!…かと思いきや、同社のアカウントには多くのユーザーから「資源の無駄遣いだ」「自分で剥けばいいだけのことじゃないか」「こんな商品絶対に買わない」といった非難の声が殺到。

大きく炎上する事態になってしまったのですが、これこそがProcitrusが狙っていたことでした。

実際はプラスチック容器に入れた皮剥き済のタンジェリンを売り出す予定などなく、自然の果物を美味しく食べてほしいと願うが故に、あえて物議を醸すようなマーケティングを行ったのです。

その後様々なメディアで取り上げられ、大きな注目を集めたところで農家の人たちが登場し、ことの次第を種明かし。

消費者の意向を逆手に取ることで、5万ドル相当のメディア露出を達成したほか、消費量は2万トンもアップさせることに成功させた炎上プロモーションでした。