Case: Royal Canin The Furmacy

毎年10万匹もの動物が、里親が見つからずに保護されているポルトガル。この状況を少しでも多くの人々に知ってもらい、動物たちに里親を見つけようと、世界的なペットフードブランド・Royal Caninが、あるユニークなキャンペーンを実施しました。

企画名は、薬を処方する薬局(pharmacy)ならぬ、毛で覆われた(furry)「犬」を処方してくれる『furmacy』というもので、犬の“癒やし効果”から着想し、様々な効能の薬を開発します。

例えば「BarkmeUp」という薬は、ドーパミンを分泌させる効果があり、気持ちが落ち込んだ時に有効。

「ActPup」という薬は、骨を強くする効果があり、糖尿病の治療におすすめだといいます。

これらの薬をリスボン市内の薬局で、既存の薬と置き換えて提供。戸惑うお客さんに店員は、「奥に“無料のサンプル”があるのでお持ちします」と伝えます。

すると持ってきたのは本物の“犬”。 「1番の薬はやはり犬の存在です」とお客さんに犬をプレゼントすると、お客さんたちは驚きながらも嬉しそうな表情を浮かべます。

今回のキャンペーンは、ゴールデンタイムのTV番組を始め、様々なネットニュースにも取り上げられて話題に。SNSでも大勢の人々が今回のキャンペーンについて投稿しました。

その結果、50万ユーロ(約6,260万円)相当のメディア露出を果たし、保護施設を訪れる市民は前年比123%アップすることに成功したといいます。

キャンペーンの一部始終を収めた動画のラストは、このようなメッセージで締めくくられています。

動物の里親になることは、あなたの健康にとっていいことであり、また動物の健康にとってもいいことなのです。

里親になることは人間にとっても大きなメリットがあることを、“薬(犬)の処方”というコンセプトを通じて訴えたユニークな里親募集キャンペーンでした。