Case: The art of goodbye

ドミニカ共和国の小児がん患者支援団体「Casa Facci」が、世界で初めてがんで亡くなった子供たちの絵を飾る展示会『The Art of Goodbye(お別れアート)』を開催しました。

展示会の目的は、ケアセンターに血液バンクを建設するための寄付金集め。

緊急時に血液が足りずに亡くなる子供が多く、そんな子供たちを1人でも多く救いたいという同団体の想いから今回のプロジェクトが始まりました。

展示会を訪れた人々は、1つ1つの絵を丁寧に、そして真剣な眼差しで鑑賞します。

展示された作品を一部ご紹介。

こちらは、9歳のPolynester君が亡くなる直前に描いた作品。病院のスタッフは、当時を振り返りこのように話します。

この作品はこれまでに見た子供たちの絵の中で1番衝撃を受けた作品です。この絵を見た瞬間、まるで彼はもう天国にいて、私たちにお別れを告げているようだと感じました。

展示会では他にも沢山の作品を展示。どの作品からも“死に対する恐怖”ではなく、“心穏やかなお別れ”のメッセージが伝わってきます。

今回の展示会で、同団体はメディア・美術商・インフルエンサーなどを招いてオークションを実施。

その結果、様々なメディアが展示会について取り上げ、合計で200万DOP(約480万円)相当のメディア露出、そして400万DOP(約960万円)の寄付金の獲得に成功しました。この寄付金額は想定の200%に相当します。

今回のプロジェクトをまとめたWeb動画はこのような言葉で締めくくられています。

この寄付金で、公共の病院によりよいケアセンターを作ります。少しでも多くの子供たちが“お別れ”を言わなくてすむように…

大勢の人々に小児がんについて考えるきっかけを与えた、NGO団体の資金集めプロジェクトでした。