Case: Invisible Sexism

昨年、16歳の少女が集団にレイプされたブラジル。この悲惨な事件がきっかけで、ブラジルでは3人に1人の男性が「露出の多い服装がレイプを招く」と考えていることが明らかになりました。

目には見えないこの差別的な考えに焦点を当てようと、ブラジルの大手新聞社・Estadoが、ある斬新な方法で社会に対してメッセージを発信。世界中から大きな注目を集めることに成功しました。

プロジェクト名は『Invisible Sexism(目に見えない女性差別)』。南米最大のファッションコレクション、サンパウロファッションウィークのショーで本企画は実施されました。

一見、ごく普通に見えるファッションショーですが、フラッシュをつけてモデルを撮影すると、写真に写ったモデルの身体にメッセージが出現します。(ショーの直前、各モデルの身体に特別なペイントを使ってメッセージを書いていたのです)

メッセージの内容は例えば…

私は自分が着たいと思う服を着ているだけです。

肌を見せているからといって、挑発しているわけではありません。

胸元が大きく開いているからといって、誘っているわけではありません。

これらのクリエイティブは瞬く間にテレビやオンラインでパブリシティを獲得し、SNSでも広く拡散。数百人に向けたイベントが、最終的には数百万人にもメッセージを届けました。

本企画の内容をまとめた動画のラストにはこんなメッセージが。

被害者が責められるのは間違っています。この真実にもっと光を当てなければいけません。

女性への性的差別に異議を唱えた、ブラジル新聞社によるクリエイティブな啓発プロジェクトでした。