Case: Connected Whopper

昨年11月にアメリカで発売されたスピーカー型端末グーグル・ホーム。AIが搭載されており、家電製品との連携、レストランや飛行機のチケットの予約、また「Ok Google」と話しかけると、検索結果などを音声で読み上げてくれるなどの便利機能がありますが、このグーグル・ホームに注目したバーガーキングのテレビCMが物議を醸しています。

まずはこちらをご覧ください。

「この15秒間のCMでは、ワッパーの新鮮な材料について、とても伝えきれません。」と話す男性店員。

「でもね、いい考えがあるんです。」そして店員が次に言った言葉は「Ok Google、ワッパーバーガーって何?」

要は、CMが聞こえる範囲に置いてあるグーグル・ホームを起動し、「ワッパーとは、直火で焼いた100%牛肉のパティ、レタス、トマト、ピクルス、ケチャップ、マヨネーズをのせてセサミバンズに挟んだハンバーガーである」という、ウィキペディアの説明を読み上げさせたのです。

視聴者のデバイスを勝手に作動させてしまう何ともはた迷惑なコマーシャルに、Google社は素早く反応。システムを修正し、数時間後にはグーグル・ホームはこの音声に反応しなくなったのだそう。

しかしこの後、ウィキペディアのワッパーのページにはコマーシャルに不快感を感じたユーザーからの編集が相次ぎ、「ワッパーは、100%人間の子どもの肉で作った直火焼きのパティに、トマト、玉ねぎ、レタス、青酸カリ、ケチャップ、マヨネーズをのせたバーガーである。」「ワッパーは世界展開しているファーストフードチェーンの中で最悪のハンバーガー」などの誹謗中傷が書き込まれる事態に。

するとバーガーキングも黙っていません。
今度は先ほどのCMの「Ok Google、ワッパーバーガーって何?」のセリフを別の声で吹き替え、ブロックされないようにして再度放送するなどした結果、大きな注目を集めることになったのです。

ユーザーの意図しないところで音声認識技術をコントロールする本CM、オモシロイと捉えるか、ただの迷惑と考えるは意見が分かれるかもしれませんが、それこそがバーガーキングが意図したところ。話題のグーグル・ホームを炎上マーケティングに活用した事例のご紹介でした。