Case: KMRC New Balance Fury miles

厳しい寒さが続く冬のウクライナでは、大勢のランナーが屋外ではなく、ジムでランニングしています。そのため、冬になると(屋外用)スニーカーをシューズラックの奥へと片付けてしまうこともままあります。

そんな中スポーツシューズメーカーのニューバランスとKMRC(キエフ マラソン ランニング クラブ)は、季節や天候に関わらず、屋外でランニングすることへのモチベーションを高めるべく、共同であるユニークな方法を考案しました。

その方法とは、ランナーが必ずと言っていいほど気にするランニングの走行距離の計測に使う指標である「マイル」に、“過酷さ”をプラスした新しい単位 「過酷マイル(Fury miles)」を採用しようというもの。

天候が悪く走る環境が過酷なほど、「過酷マイル」の値が増すようになるというコンセプトです。

この新しい単位を導入するためにFacebookアプリを開発。位置情報からランニングエリアの天候を取得して、ランニングの過酷さを表す「過酷係数」を決定。マイルに「過酷係数」を乗じて「過酷マイル」を算出するという仕組みです。

例えば、気温0度で晴れの場合、過酷係数は1.3。10マイルを走ったとすると、10に1.3を乗じた「13過酷マイル」を走ったということになります。

もし、気温が0度で雪の場合は過酷さが増すため、過酷係数は2.6にアップ。同じ10マイルを走っていても、「26過酷マイル」走ったことになるのです。

ランニング後に自身の「過酷マイル」をSNSでシェアする人も多く、本プロジェクトはみるみる拡散。今年の冬は大勢の人が屋外でランニングし、合計で「23,761過酷マイル」を記録しました。

ランナーの心をくすぐる新たな計測指標を作ることによって冬季における屋外ランニングの意欲を高め、ひいてはスニーカーの利用意向や購買意向を高めることに成功したニューバランスとランニングクラブのデジタル施策でした。