Case: Re_Pizza

皆さんは、毎年世界中で生産されている食料のうち、およそ3分の1(13億トン)が食べられることなく捨てられている、という事実をご存知でしょうか。そしてその一方で、途上国には恒常的な栄養不足に苦しむ人々が8億500万人もいるといいます。

世界一の人口を擁する中国でもこの問題は深刻。特に外食産業では、客による食べ残しや、余分に仕入れた食材の消費期限切れなどにより、年間2,000億元(日本円で約3兆4,000億円)相当の食べ物が廃棄され、無駄になっているのだとか。

このような実態を多くの人に知ってもらうため、北京電通が昨年末にユニークな啓発キャンペーン『Re_Pizza』を手掛けました。


Re_Pizza from Paruo on Vimeo.

これは多くの人が訪れる上海の観光スポット・新天地に入居する6つのレストランから、その日の料理に使い切れなかった消費期限前の食材を収集し、ピザを作るというイベント。毎日、毎時間、異なる味のトッピングのピザを作って1カット5元(約85円)で販売したのです。

12月20日から25日まで実施されたこの取り組みでは、各店舗からの余剰食材約60kgを活用することに成功。また390万のソーシャルインプレッションを獲得するなど、大きな反響を及びました。

食料廃棄問題について、消費者と飲食業界の双方にとって考えるきっかけとなった本キャンペーン。期間中に得た約7500元(約125,000円)もの売り上げは、国際NGO・The Global Food banking Networkを通じて、飢餓に苦しむ人々への食料支援に使われました。