Case: It’s an Airline

オランダのフラッグ・キャリアである、KLMオランダ航空。世界251都市に就航するなど、ヨーロッパを代表する航空会社なのですが、アメリカでの知名度はいまひとつ。KLMと聞いても、ピンとこない人が多いのだといいます。

そこで同社がアメリカ向けに打ち出したキャンペーンがこちら。

It’s an Airline(航空会社です。)』という、ド直球なネーミングの通り、アメリカ人俳優のケン・マリーノが「KLMって、航空会社なんです!」とひたすら言い続けるという内容。

さらにマリーノは両手を羽のように広げ、飛行機のように飛び回りながら、機内で配られる軽食のワッフルやおもちゃなどを大はしゃぎで紹介します。

KLMは、他にも3本の動画を制作。

・「空港というのは…」と大真面目に説明をする『It’s an Airport』。

KLMが就航している世界各国の地名を何十個も挙げていくのですが、その中にアメリカの都市がひとつも入っていない点がシュールすぎて、笑えます。

・マリーノが機内で出会ったという、ひとりの女性について語る『It’s a Flight Attendant』。

「彼女は僕のことを知りたがるんだ。どこへ行くのか、何か飲みたいものはないか、次の飛行機の乗り継ぎに助けは必要か。ロマンチックだと思わない?」(もちろん、その女性は客室乗務員、というオチです。)

・KLMがいかに乗客を大切に思っているか、を伝える『It’s a Flier』。

「人間であるあなた、飛行機に乗ることがありますよね。そんなあなたをKLMは愛しているんです。いや、恋しているという意味ではなくて…とにかく大好きなんです。」

航空会社としての魅力やサービスなどには一切触れず、ただKLMという会社を知ってもらうというその1点だけに的を絞ったキャンペーン。バカバカしいほどの潔さ、思わず引き込まれます。