Case: Mare Mostro

1年間で排出されるプラスチックゴミの量は2億1800万トン。その10%ものゴミが、毎年海に捨てられています。この状況を改善すべく、ローマに拠点を置くNGO・Marevivoは、海洋汚染の現状を大勢の人々に伝えるプロジェクト「Mare Mostro」を実施しました。

プロジェクト名の「Mare Mostro」は、古代ラテン語の「Mare Nostro(我々の永遠に美しい海)」のNをMに変えて造られた造語。

モンスター(プラスチック)によって、「Mare Nostro(美しい海)」が「Mare Mostro(汚染された海)」に変わってしまうのを防ごうという意味を込め、モンスターの頭文字“M”が使われています。

同プロジェクトはイタリア海軍の協力の元、「アメリゴ・ヴェスプッチ号85周年記念式典」でも展開。船内にパネルを展示したり、討論会を行い、式典参加者に海洋汚染問題の現状を訴えました。

同時に、子供たちを対象にした“海を守るためのワークショップ”も開催。

式典は5月7日にイタリア南部のバーリで始まり、約1ヶ月をかけていくつかの港に寄港しながら、最終目的地のリボルノに到着。

リボルノでは、ローマ・ラ・サピエンツァ大学、コニズマ海洋科学研究協会、国際的アーティスト・maria fenucciさん等、心強いパートナーたちが同プロジェクトの盛り上げに協力。

また国の議員らも積極的にプロジェクトに参加。海を汚染するマイクロプラスチック入りの化粧品の製造を禁止する法案を議会に提出し、40人の議員が賛成。

署名収集サイト「change.org」では、数日で1万6,000人の署名の獲得に成功しました。

同プロジェクトは、新聞や雑誌など合計500以上のメディアに取り上げられ、合計15万人もの人々に海洋汚染問題について知ってもらうことに成功。

多くの人々を巻き込み、最終的には議会をも動かしたNGOの一大PR施策のご紹介でした。