Case: Data to Go

インターネット上における個人情報の流出および、詐欺被害防止のために活動をするイギリスのNGO団体・Cifasが、ソーシャルネットワークから個人情報を盗み取られる危険性を訴える啓発実験を行いました。タイトルは『Data to Go』。

舞台となったのは、とあるカフェ。店頭には『Facebookのいいね!で、コーヒーを無料サービスします』という看板が出ており、それを見たお客さんが続々と来店します。

日本では見かけませんが、外国のコーヒーショップでは注文の際に名前を聞かれるのが普通です。これは出来上がったドリンクを渡す時に番号札などではなく名前で呼ばれるためなのですが、このシステムとFacebookを利用して行ったのが今回の実験。

男性客が注文カウンターで自分の名前と『いいね!』したことを告げると、そのやりとりを別の場所で無線で聴いていたスタッフがすぐさまFacebookとGoogleで検索。コーヒーができあがるまでのわずかな時間に、男性のフルネーム、出身地、誕生日、母親の旧姓、学歴などの個人情報を調べ上げたのです。

カフェの店員はそれらの情報をカップに書き、本人に渡したところ、男性は知らない間に自分の情報が漏れていることに非常に驚き、困惑した様子。こうしてCifasはSNSのプライバシー設定を強化するよう人々に訴えたのでした。

情報漏えいというと、企業や官公庁に対するサイバー攻撃などといった、テレビのニュースで時折見るような事件を思い浮かべるかしれませんが、このキャンペーンで呼びかけているのはそういった話ではなく、もっと身近にあるSNSによる流出。

何気ない投稿から個人の住所や機密情報を割り出せてしまったり、そもそもプロフィールを一般公開する設定になっていれば、それこそ大切な情報をみずからさらけ出しているようなものです。

SNSが個人情報を盗み出す絶好の場にならないよう、そして自分の身を守るために、利用者としての知識と心構えを促す啓発動画でした。