Case: Sugar Detox

いよいよ始まりました、クリエイターなら誰もが憧れる世界最大の広告賞、カンヌ・ライオンズ。今年も多くの優秀なクリエイティブが続々と入賞を果たしていますが、今回はダイレクト部門でゴールドを受賞した作品『Sugar Detox』をご紹介します。

近年フランスでは、糖分の過剰摂取による健康被害が問題となっています。去年1年間にひとりが消費した砂糖の量は平均して25キロ、これは推奨されている量のなんと3倍にもなるのだとか。

砂糖のたくさん入った甘いお菓子やドリンクを摂りすぎると、肥満や心臓発作、糖尿病、脳梗塞など様々な病気の原因になります。さらに恐ろしいことに、研究によると砂糖を含む甘味料には中毒性があり、食べれば食べるほどもっと欲しくなってしまうそうです。

このスパイラルから抜け出すには、砂糖を食べる量を徐々に減らすことが重要。そこで大手スーパー・Intermarchéは、Sugar Detoxというスイーツを開発しました。

これは同社の人気商品であるチョコレート味のヨーグルトをアレンジしたもので、6個入りのパックになっているのですが、それぞれ5%から50%、従来の物に比べ糖分を抑えています。

店を訪れたお客さんにこのSugar Detoxを試食してもらったところ、どれも美味しいと非常に好評。しかし糖分50%オフのヨーグルトの後に5%オフの物を食べてもらったところ、ほとんどの人が甘すぎる、と顔をしかめ、普段自分たちがどれだけ甘いものを食べているかを実感したのだそうです。

このキャンペーンはツイッターを通じて瞬く間に広がり、5,600万件のメディアインプレッションを獲得。雑誌やテレビでも取り上げられるなど、大きな注目を集めました。

食生活を変えるというのは思った以上に大変ですし、息抜きや気分転換にちょっと甘いものを食べるのは決して悪いことではありません。無理なく、そして健康に気を配りながら美味しいものを食べるという解決策を提示し、人々の意識改革へと繋げた点で、非常に素晴らしい取り組みですね。