Case: No Po Po

世界第2位の人口を誇る、インド。人口の増加に伴い、車の台数も右肩上がりに伸びており、デリー、ムンバイ、カルカッタなどの大都市では深刻な交通渋滞が慢性化しています。

またこれらの都市では、ドライバー達がひっきりなしに鳴らすけたたましいクラクションによる騒音被害も酷いそうで、なんと交通整理にあたる警官の7割以上が、聴力にダメージを負っているという衝撃的な調査も出ているほど。

そんな状況を改善するため、インドで最も人気の自動車メーカー・スズキが開発したのが『No Po Po』というデバイス。これは車のダッシュボードに取り付けて使うもので、ドライバーがクラクションを鳴らした回数、頻度を計測します。

さらにアプリと連動させることにより、走行距離とクラクションを使った回数の関係性を分かり易く表示。またクラクションを鳴らす回数が少なければ少ないほど、スズキで販売しているカー用品がプレゼントされるなど、運転手のモチベーションをアップする仕掛けが用意されています。

本取り組みは非常に効果があったようで、No Po Poを利用したドライバーたちのクラクションの使用回数は、わずか3ヶ月後には45%も減少。スズキではこの装置を販売車の標準装備にすることも検討しているそうです。

インドでも日本同様、不要にクラクションを鳴らすことは交通法違反であり、罰金の対象ですが、実際に取り締まるのは容易でないことは明らか。であれば、モチベーションを提示して人々の意識改革から行動改革をしていこうという新しい発想による取組みでした。