Case: BRAVE CUT

6人に1人の割合で女性がガンを発症しているルーマニア。彼女たちは薬の副作用で髪の毛を失い、その威厳まで失ってしまっています。

ウィッグを付ければ自信を取り戻せるものの、費用が高すぎてほとんどの人が手を出せません。そして、政府は何も対策を講じられないのが現状です。

そんな中、大手広告会社・MRM/McCannのブカレスト支社はRenasterea財団と協力し、より多くの女性に髪の毛をカットして寄付してもらおうと、あるキャンペーンをスタートしました。

女性と言えば、おしゃれや流行が大好き。
チャリティーと言うとなかなか目を向けてくれない彼女たちですが、そんな彼女たちに参加してもらうべく始めたのが、“BRAVE CUT”キャンペーンです。

このキャンペーンでは、アシンメトリーヘアにすることを“BRAVE CUT”と呼んでその髪型を流行らせることによって、“髪の毛を寄付することをチャリティーだと感じさせない”ようにしたのです。

実際にキャンペーンに参加した女性たちは、おしゃれとして“BRAVE CUT”を楽しんでいる様子。

ルーマニアの人気司会者が生放送でカットを披露し、話題になった“BRAVE CUT”。

放送終了後、多くの美容院がこのキャンペーンに賛同し、無料で“BRAVE CUT”の提供を始めました。

世界的に有名なファッションブランドやファッション誌からも数々の賞賛の声が寄せられ、ついにはルーマニア議員の間にもこのキャンペーンが浸透。

これまでに2,400人もの女性がキャンペーンに参加し、それによって作られたウィッグは651個。これは昨年の寄付の50倍に相当します。

“BRAVE CUT”キャンペーンはまだ始まったばかり。このキャンペーンが世界中に広がれば、女性はおしゃれを楽しむだけで沢山のウィッグを提供でき、更に多くのガン患者に希望と自信を与えることができるのではないでしょうか。

チャリティーをチャリティーと感じさせずに、流行やトレンドを取り入れるようにライフスタイルの一部として女性たちの参加を促した秀逸なPR施策でした。