Case: A Gif For Alzheimer

SNSなどでよく目にするGIFアニメをご存知でしょうか?同じ場面を繰り返し再生するアニメーション動画で、多くの場合、ありがとうと言う場面を繰り返したり、滑って転んでしまった場面を繰り合えしたりと、楽しく笑いを誘うような動画ツールとして使用されています。

今回は、このGIFアニメの“繰り返し”に着目し、アルツハイマー病患者への支援を呼びかけるGIFアニメを制作した、イタリア・ミラノのアルツハイマー病支援団体であるA.M.Aの寄付活動をご紹介します。

A Gif For Alzheimer | Case Study from J. Walter Thompson Milan on Vimeo.

アルツハイマー病の症状の一つに記憶障害があり、その特徴として同じことを何度も何度も“繰り返す”というものがあります。動画に出てくるアルツハイマー患者の家族は、“あれはどこにある?”・“あれはどこにある?”と同じ質問を何度も何度も繰り返し聞かれているとのエピソードを話しています。

同じことを何度も何度も繰り返すというアルツハイマー病の症状は、まるで同じ場面を何度も何度もリピートするGIFアニメのようなもの。

そこに着目したA.M.Aは、イタリアの所得税申告期限が迫っている時期に、収入の1000分の5を人道支援に寄付することを促すために、アルツハイマー病患者の症状を表現したGIFアニメを制作し、同団体のFacebookに掲載しました。

こちらがそのGIFアニメ。

“DONATE”(寄付をお願いします)と書いては消え、また“DONATE”と書くという作業が繰り返されるアニメーションに仕上っており、何度も同じことを繰り返すアルツハイマー病患者同様、何度も同じことを訴えています。

このGIFアニメは瞬く間に多くの注目を集めることに成功し、多くの人がシェアした結果、200万件のメディアインプレションを獲得し、A.M.Aのホームページ閲覧者数は478%も増加しました。

通常は笑いを誘うツールとして使用されることが多いGIFアニメの“繰り返し”機能に着目して、アルツハイマー病の症例への認識を高めると共に、アルツハイマー病患者への支援を呼びかけた決して笑えないシリアスなGIFアニメでした。