Case: The Mosquito Killer Billboard

ブラジルをはじめ、中南米の広い範囲で流行したジカ熱。多くの場合軽い発熱程度で済みますが、妊婦が感染すると小頭症といわれる先天的に頭の小さい子供が生まれる可能性が高くなることから、流行の拡大が懸念されています。

このジカ熱の主な感染経路はジカウイルスを持っている蚊に刺されること。そこで、ブラジルの広告会社・Posterscopeは『蚊を駆除する看板広告』を開発しました。

『毎日数百匹の蚊を駆除します』と書かれたこの看板には、ヒトの息と汗の成分を含んだスプレーを噴射する機能が備わっています。蚊が『人間の呼気に含まれる二酸化炭素と汗の匂いに引き寄せられる』という習性を利用し、なんと2.5キロ離れた場所にいる蚊もおびき寄せることができるのだそう。

看板を覆うパネルには、止まった蚊を吸い込む仕掛けがあり、一度捉えられるともう逃げることはできません。

この看板によって、ジカ熱の拡大防止に抜本的な効果があるかといえば、そうではないかもしれませんが、人々にこの病気の感染経路や予防策について考えてもらうきっかけとなったことは間違いないと思います。

この画期的な屋外広告の作り方は、Posterscope社のHPに掲載されており、クリエイティブ・コモンズ・ライセンスのもと、誰もが利用できるようになっています。