Case: Behind Fashion

アメリカの動物愛護団体PETA(動物の倫理的扱いを求める人々の会)が、私たちが日々身にまとうファッションの影で、多くの動物の命が犠牲になっていることを訴求し、“ベジタリアン・ファッション”に切り替えることをメッセージするために、写真や画像をブックマークする感覚で集められる人気SNSのピンタレスを活用したキャンペーンを実施しました。

PETAがピンタレストを活用したキャンペーンを実施したのは、多くのファッショニスタが集結するニューヨークファッションウィーク、秋/冬 2016/2017開催時。

ピンタレストのユーザー数はこの時期だけでも50万以上にのぼる言われており、お気に入りの秋/冬ファッション画像を検索しては、自分のボードにピンする(集める)人であふれかえるとか。

そんな中、PETAが多くのファッショニスタにピンしてもらおうと公開したのがこちらのファッション写真。

一件、他の写真と変わらず、クールな最新ファッション画像ですが、画像をクリックして全体像を表示すると、その違いに驚きます。

なんと、美しいファッションに身を包んだモデルの下で、その洋服の原料=動物が血まみれになって横たわっているのです。

“あなたがいいなと思った洋服は、尊い動物の命を犠牲にして作られたものである。”

洋服の原材料がなんであるのか?なんて深く考えていないであろう、ただただお気に入りの画像を集めて楽しんでいるファッショニスタに対して、ストレートなメッセージで衝撃的な事実を伝える施策でした。

このPETAの画像は、多くのファッションブロガーやアクティビストの目に留まり、彼らが拡散したことにより、特別な費用をかけることなく、多くの人にリーチすることに成功しました。

同団体のウェブサイトの訪問者数は800%も増加し、動物を虐殺することなく作ることできる“ベジタリアン・ファッション”を提案しています。

今年だけで5千万頭の動物がファッションのために殺害されているという残酷な現実を知らせるだけでなく、動物を使わないファッションの道があることも提示した、PETAによるピンタレスト活用施策でした。