Case: Bittersweet pies

皆さんは「Equal Pay Day(イコール・ペイ・デイ)」という言葉をご存知でしょうか。これは男女の賃金格差の実態を分かり易く表したもので『男性と女性が1月1日に働き始めた場合、男性が12月31日まで働いた分と同等の賃金を得るために、女性があと何日余計に働かなくてはならないか』を示したものです。

賃金が同額に達する日をイコール・ペイ・デイと呼びますが、2016年の場合、日本のイコール・ペイ・デイは4月10日、アメリカは4月12日となっており、国により差はあるものの、女性は男性よりもおおむね3-4ヵ月も多く働かなくてはならないことが分かります。

調査によると、EU加盟国の中でも特に男女間の格差が開いているのがルーマニアなのだそう。そこで世界的広告会社・MRM/McCannのブカレスト支社は、市内で数店舗を構えるベーカリー・Paulと協力し、この問題について人々に関心を持ってもらうためのキャンペーンを実施しました。

MRM/McCannはまず、ルーマニアにおける経済的、社会的な男女格差を調査。その調査結果(=パイチャート)を“ケーキを使った円グラフ”にして、Paulのショーケースに並べたのです。

・国会議員の中で女性が占める割合は僅か1割。
・国内の女性企業家は全体の13%。
・ルーマニアで最も裕福な25人のうち、女性はたったひとりだけ。

このような調査結果を女性が大好きなスイーツと組み合わせて示したのは、多くの人に男女格差の現状を知ってもらい、問題の改善について考えてもらうため、そして男性と同等の権利を獲得するためには、女性たち自身がアクションを起こさなければならない、と訴えかけるためです。

ケーキの売り上げのうち、5%はFILIA Foundationという非営利団体へと寄付され、地方に住む女性たちがより良い仕事に就くための職業訓練支援に使われるそう。

ちなみに、世界経済フォーラムが2006年以降毎年公表している『ジェンダーギャップ指数(男女平等の度合いを数値化したもの)』によると、2015年、調査対象145ヶ国のうち日本は101位で、先進国の中では最低レベルに位置付けられています(ルーマニアは77位)。

この結果について、皆さんはどうお考えになりますか?