Case:bayfm「SAZAE RADIO」

話題になった、または今後話題になるであろう日本国内の広告・クリエイティブの事例の裏側を、案件を担当した方へのインタビューを通して明らかにしていく連載「BEHIND THE BUZZ」。

今回は、千葉に拠点を置くFMラジオ局・bayfmが生み出した、次世代型ラジオデバイス「SAZAE RADIO」を取り上げます。千葉県産のサザエを100%使用し、ラジオ局の技術者がひとつひとつハンドメイドで制作。現在、特設サイト上で抽選販売の申込み中です(4/30 24:00まで)。この「SAZAE RADIO」開発理由を株式会社ベイエフエム 編成部 小懸正幸さんに伺いました。

Text : 市來 孝人

三方を海に囲まれている千葉。海に関するものとコラボできないかと考えていた

ー元々、このような新しいプロダクトを生み出したいと考えていたのでしょうか。

当社は三方を海に囲まれた立地であり、以前から海に関するものとコラボできないかと考えていました。港でサザエの貝殻を目にしたとき、人が貝殻を耳に当てているイメージが浮かび、そこからラジオの音が流れたら面白いのではと思ったのがスタートです。

ーアイデアとして生まれてから、開発の過程で苦労した点はございますか。

できるだけいい音でラジオを聴いてほしいこともあり、より質の高い音にこだわろうとすると、ある程度の大きさのスピーカーにしないと、いい音で聞くことができませんでした。結果、大ぶりのサザエの殻でないと基盤が収まらないということになり、条件にある殻をそろえるのもたいへんでした。

ー出来映えをご覧になってのアピールポイントをお聞かせ下さい。

無機質なラジオに、自然物であるサザエの貝殻を組み合わせることで、1つ1つが個性を持ったオンリーワンなラジオになってます。

ー斎藤工さん、槇原敬之さん、押切もえさんなど、bayfmの番組に出演している方々の反応を納めた動画を制作しようと思った理由を教えて頂けますか。

実物を見た人、みんながみんな「すごくイイ!」と反応してくれていたので、いろんな人の反応を見てみたくなり動画を制作してみることにしました。動画出演のみなさんには、初見でリアクションをいただいたので、驚き・感心・笑いなどなど、それぞれの素直な反応が、映像からも伝わってきますよね。

ラジオそのものに興味を持たせるキッカケを提案していくことも大事

ーラジオ局がこのような新たな取り組みをする意義について、どのようにお考えですか。

最近の、特に若い世代のライフスタイルでは、ラジオはネットやスマホで聴く、もしくは、カーラジオで聴くことが多く、ラジオそのものを身近に置くことが少ないのではないでしょうか。家にラジオを置いていないという方も比較的普通でしょう。であれば、ラジオ本体に魅力や面白味を待たせることで、ラジオというシンプルなメディアデバイスの楽しさや可能性を再発見してもらうキッカケになると考えました。ラジオ局が、ラジオそのものに興味を持たせるキッカケを提案していくことも、大事なことだと思っています。

株式会社ベイエフエム 編成部 小懸正幸さん(右)、技術担当 吉田八郎さん(左)