Case: The Swedish Number

スウェーデンは、250年前に世界で初めて検閲を廃止し言論の自由を確立した国であることをご存知でしょうか?今回は、検閲廃止250周年を記念して、スウェーデンの政府観光局が実施した“スウェーデンについて自由に語ってもらうことを奨励する” 自国PRキャンペーンをご紹介します。

以前、スウェーデンの政府観光局は、スウェーデンの魅力を自由に伝えてもらうべく@Swedenというツイッターアカウントを提供し、スウェーデン国民にスウェーデンの好きなところを自由に投稿してもらうというキャンペーンを実施し大きな反響を獲得しました(2012年カンヌサイバー部門グランプリ受賞、“Curators of Sweden”プログラムとして現在も継続中)。

今回は国を代表する“スウェーデンさんの電話番号”を作り、世界中からかかってくる電話にスウェーデン国民がそれぞれスウェーデン代表として応答し、思い思いにスウェーデンを語ってもらうという取り組み、その名も「Call Sweden」を実施しました。

世界初となる、国直通番号を取得した“スウェーデンさんの電話番号”は+46-771-793-336番。

“スウェーデンさんの電話番号”は、事前に登録した“スウェーデン大使”にランダムに転送され、電話に出た“スウェーデン大使”から、気候のこと、風土のこと、食や生活のこと、スポーツやイベント情報など、スウェーデンにまつわることを自由に聞くことができるというものです。

“スウェーデンさんの電話番号”の転送を希望する“スウェーデン大使”になるには、スウェーデンに住むスウェーデン人であれば誰でもOK。専用ウェブサイトに自分の電話番号を登録する他に、事前調査等はなく、もちろん自由な発言を確立している国だけあって、模範解答等もありません。思ったことを思った通りに応えればいいのです。

いかなるフィルターをも取り払い、リアルなスウェーデンを自由にさらけ出すことにより、スウェーデンの魅力を国内外にたっぷりと伝えることを意図したツーリズムキャンペーンです。

広告専門サイトAdweekには、実際にAdweekのライターが“スウェーデンさんの電話番号”に掛けた際のやりとりが掲載されています。電話番号をダイヤルすると、「もしもし、こちらスウェーデンです。“スウェーデン大使”にお繋ぎしますのでしばらくお待ちください。」との自動応答メッセージが流れ、実際に“スウェーデン大使”に接続されるようです。

今回、Adweekのライターからの電話に出た“スウェーデン大使”は、本企画に興味を持ち登録したというスウェーデンの記者であり、どちらも取材目的である同業者でしたが、この電話番号が機能しており、1日に3~4コール転送されること、世界各地からかかってきたこと等を確認することができたそうです。

動画に出てくる“スウェーデン大使”は、薬剤師、ウェイター、ファーマー、トラックの運転手等職業もバラバラで、“スウェーデン大使”に寄せられる質問も、オーロラのことであったりミートボールのことであったり政治のことであったりと様々です。

スウェーデンのことを聞きたければ、現地の人に聞くのが一番。現地の人が、包み隠さずありのままのスウェーデンを語ってくれるという“スウェーデンさんに直接電話して生の声が聞ける”という取り組みでした。