Case: Playboy’s First Nudity-Free Issue

今年で創刊63周年を迎える米男性誌の『プレイボーイ』は、その代名詞的存在であったヌード写真の掲載を停止すると発表し、世界中で大きな話題となりました。今回は、ヌード写真なしで再スタートを切った記念すべき第1号に掲載された“トップレス写真”広告をご紹介します。

こちらが、ヌード写真の掲載がなくなった新刊に掲載された“トップレス写真”広告。

モデルは“女性”ではなく、ロシア産ウォッカブランド・Stolichnayaの“ウォッカボトル”です。

ボトル瓶上部の“頭”部分とビン下部の“下半身”部分はラベルで覆われているものの、瓶中央部の“上半身”部分が背景と同化しており、あたかも“トップレス”のように見えるというもので、「『プレイボーイ』誌の唯一のトップレスショットです。あとは想像にお任せします。」などのコピーがプリントされています。

『プレイボーイ』誌のヌードなし戦略は、広告掲載要望件数の増加、広告売上の拡大及びよりハイソな雑誌への変革が見込まれていることに由来するものだといわれています。

インターネットで、誰もが気軽に“ヌード写真”を入手することができようになった現代において、わざわざ“ヌード写真”目当てで雑誌を購入する人が減ってしまったことの他、“ヌード写真”が少なければ少ない程、広告掲載の要望件数が増えるという現実が、脱ヌード写真戦略を後押しました。

事実、2014年8月、プレイボーイのウェブサイト(playboy.com)は、職場でも気兼ねなく開けるものへ大幅にリニューアルし、脱ヌード写真戦略を実行し、Facebook等のSNSでシェアしやすいライフスタイルやエンターテイメントを主眼とした記事を多く掲載することにした結果、ウェブサイトの月次平均訪問者数は400%増加し、閲覧者の平均年齢は47才から30才へと若返りを果たしたと言います。

これにより、Stolichnaya社のウォッカやHornitos社のテキーラや独立系映画会社のThe Weinstein Companyなどが新たに広告を掲載するようになり、更にこれまでなかなか『プレイボーイ』誌に広告を掲載しなかった高級ファッションブランドや高級自動車などの保守的なブランドをも視野に入れて、ハイソな男性誌の代表である『Esquire』や『GQ』と肩並べて広告獲得へ乗り出すことも期待しているようです。

幼い頃からインターネットに慣れしんでいるミレニアル世代が、今後新しく生まれ変わった『プレイボーイ』誌を手にするかどうかが『プレイボーイ』誌の脱ヌード写真戦略の成功のカギを握っていると言われています。記念すべき脱ヌード第一号誌に掲載された、味のある“トップレス”広告のご紹介でした。

(via Adfreak , bandt)