Case: Sow, don’t throw

およそ12億人の人口を抱えるインド。この国では、国民の大多数がヒンドゥー教を信仰しています。

敬虔な信者が多い一方で、巷では“ヒンドゥー教の神々をパッケージに描いた商品”がたくさん出回っているそうです。これはとくに宗教とは関係のない物でも『神様をモチーフにすることで売り上げがアップするから』なのだとか。

信仰心を商業的に利用することの是非はさておき、問題はこれらの商品を購入したその後。神聖なる図柄が描かれたパッケージを無下に捨てるわけにもいかず、かといって保管するのにも限度があります。

そこで人々は、道端の木の根元にその“ゴミ”を置いたり、川に流したりするというのです。気持ちはわからないでもありませんが、これは環境にとって良いわけがありませんね。

そんな状況を憂慮したインドの環境保護団体・Helpusgreenは、この問題を解決するためのユニークなグッズを開発しました。それが「Yagya」と名付けたこちらのお香。

お香自体はごく普通の物ですが、特筆すべきは紙製のパッケージ。ガネーシャ神がデザインされた袋には、トゥルシー(シソ科、インド代表的なハーブ)という植物の種が埋め込まれており、使用後はくちゃくちゃと丸めて土に植え、適宜水をやれば芽が出てくるのです。

またパッケージにはQRコードが印刷されており、このプロジェクトのサイトへとアクセスできるようになっています。HPに自分の植えたトゥルシーの写真を投稿すると、次にこの商品を購入する際に使用できるクーポンがもらえるという特典も。

この取り組みは、社会全体から見ると小さなアクションかもしれません。しかし、ごみ問題、そして“宗教におけるサステナビリティ”について考えるきっかけとなったという意味では、非常に有意義な試みであると思います。

経済成長が著しく、今後も人口の増加が見込まれている国、インド。今こそ人々の意識改革が必要なのだと、Helpusgreenは呼びかけています。

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