Case: Plant Lamp UTEC

ペルー中部、アマゾン川流域の熱帯雨林地帯に位置している内陸都市プカルパには、以前は電力が供給されていましたが、2015年3月に大洪水に見舞われ、ケーブルが損壊したことにより、現在その供給が滞っています。

子供たちが学習するにも、大人たちが日常生活を送るにも必要な“電気”を如何にして早期に供給するか。今回は、そんな課題に直面している地域を救う、ペルー工科大学(UTEC)のクリエイティブな解決策をご紹介します。

電力の供給がないプカルバでは、人々はいわゆる“石油ランプ”で明かりを灯しています。しかし、“石油ランプ”は、十分な明るさが確保できないため目に悪い他、発生する煙は肺にも悪影響を及ぼし、とても良いものだとはいえません。

自然災害に見舞われたプカルバだけでなく、実に同国の熱帯雨林地帯の42%に電力が供給されていないといいます。

そんな中ペルー工科大学(UTEC)は創意工夫を最大限に働かせ、その発想力を形にしました。それがこちらの“植物ランプ”。

UTECが使用したのは、これらの熱帯雨林地方にふんだんにある“土”と“植物”。

諸外国の研究成果を基に、実現した“植物ランプ”は“土と植物から電気を生成する”というアイディアを実現したものです。

植物は養分を作り出します。この養分は微生物の力を借りて酸化プロセスを実行します。この時電子が発生するといい、この電子を電極を通して確保し、電気を作り出すことに成功したのです。

各格子に電極をセットし、集められた電気はバッテリーに充電され、LED電球に明かりを灯したのです。

石油ランプとは比べものにならないほどの明かりを手にすることができた人々の喜びは想像を超えるものであったことでしょう。

災害をもたらし、人々の生活を窮地に追い詰めたのも“自然”なら、人々に再び電気をもたらし、そして人々を救ったのも“自然”の力でした。UTECがそのアイディアと実行力で生み出した、クリーンエネルギーによる解決策のご紹介でした。