Case: Creative Elevator Advertising

人や荷物を載せた箱を垂直または斜め・水平に移動させる昇降機、エレベーター。

今回は都会で暮らす人にはなくてはならないエレベーターを使ったユニークな広告・プロモーションをまとめてご紹介します。

大きく2ジャンル、「エレベーターのドアや開閉ボタン」を活用したケース6点と、「エレベーターの中(密室)」を活用したケース6点を用意しました。まずはドアを使った事例から。

1. 無限にダンベル運動し続けるエレベーター

[ブランド名:Eliane Indiani Fitness Center]

スポーツクラブが、“Get in shape/体を鍛えよう”というコピーとともに掲示したエレベーター広告。

ドアが閉じているときはダンベルを握りしめる両手が見えます。エレベーターが開くとまるでダンベルでトレーニングをしているかのように、手の奥に顔が現れてくるという仕掛けです。

2. 新聞記者から、スーパーマンへ

[ブランド名:Superman, The Movie]

映画「スーパーマン」を訴求するために実施された広告。

シャツを着た新聞記者から、緊急時にスーパーマンへと変身するクラーク・ケントの様子を、エレベーターの扉と内部を使って表現しています。

3. ハンパない切れ味の包丁

[企業名:加賀谷製作所]

ロブスターが描かれたエレベーターのドア。エレベーター奥の壁には、手に持った包丁が描かれており、ドアが開くたびにあたかも殻のカタイロブスターを包丁で真っ二つにしているように見えるという仕掛けです。

4. ミケランジェロの名画をパロディした、笑えて勇気がもらえる広告

[企業名:Dr. Kim’s plastic surgery]

形成外科クリニックによる事例。エレベーターの隣の壁に、ミケランジェロ作の『アダムの創造』(地上に降り立つ最初の人「アダム」に、天地万物の創造主「神」が指先から生命の息吹を吹き込む場面を表した画)を描きました。

こちらはクリニックのある3階に通じるビル1階のエレベーターに掲示されたもの。今から3階にあるクリニックに行く客が、1階にあるエレベーターの押しボタンを押そうとすると、「神」と指を接触することになるというクリエイティブです。

コピーは、“Be Born Again.”(生まれ変わろう)。不安を抱えながら今から形成外科に行こうとする人に、勇気を振り起こしてもらうべく同仕掛けを採用しているようです。

5. オレオをミルクにダンクするエレベーター

[ブランド名:OREO]

昇降するエレベーターの外壁にオレオを描き、一階エレベーターのガラス戸にグラスに入った牛乳を描きました。

エレベーターが下りてくるたびに、牛乳にオレオをダンクしているように見える仕掛けです。

6. スパッと別れるために当法律相談所にご相談ください

[ブランド名:Sabina Stobrawe]

ビル1階のエレベーターのドアに幸せそうな結婚式でのカップルの様子が描かれており、エレベーター奥の壁には、2階にある離婚法律相談所の案内が掲示されているというクリエイティブ。

「当法律相談所にご相談頂ければ、こんな風に、スパッと綺麗に離婚することができますよ」というメッセージを表現しています。

続いては、エレベーターの中を使ったケースを6つご紹介します。

7. エレベーターという名の“檻”

[団体名:SOS Fauna]

動物保護団体「SOS Fauna」による啓発プロモーション。ブラジルでは野生動物の売買が盛んに行われており、購入した動物を家庭内等で檻に入れて飼育する人が多数存在するという現状を人々に出来る限りリアルに伝えることを狙いとした企画。

エレベーターに人が乗り込み、上昇しだした後に突如ストップさせ、数分間乗客をエレベーターの中に閉じ込めるという仕掛け。数分後、エレベーターを降りた乗客に対してスタッフが「数分間でも檻(エレベーター)に閉じ込められるのも恐ろしいですよね。これが一生続くことを想像してみてください』と書かれたパンフレットを手渡しました。

8. 世界初の舐められるエレベーター

[ブランド名:McVitie’s Jaffa Cakes]

イギリスの有名な菓子メーカー「McVitie’s Jaffa Cakes」によるケース。ハードな仕事に取り組むオフィスワーカーにお菓子を訴求することを狙って、オフィスビルのエレベーターの内装全面にクッキーを貼り付けてしまうという試み。

1325個のクッキーが使われているそうで、乗客はエレベーターに乗りながら、こんな風にお菓子を自由に舐めることができるそうです。ちなみにこのエレベーターの中には「お菓子の監視員」が常駐していて、乗客が壁面のお菓子のどれかを一旦なめると、“衛生的な観点から”そのお菓子を取り外していくようになっていました。

9. ホラードラマのゲリラプロモーション

[企業名:Space Channel]

ホラードラマ「Frightening October」の新シーズンを告知するゲリラスタント。エレベーター内にはニュースを流す小さな画面が設置されており、乗客は何気なく目をやると、そこにはお昼のニュース。

流れているのは、「死体が葬儀中に忽然と姿を消した」というもので、死体となった男性の顔写真付きで報道されています。薄気味悪いニュースにゾッとした表情を浮かべる乗客たちの目の前に、突如ニュースで報道されていた写真の男性がエレベーターに乗り込んで来るのです。

乗客をパニックに落とし入れたところで種あかし。ニュース画面が切り替わり、ドラマの新シーズンの告知が流れ、ドッキリプロモーションであったことが明かされるという企画でした。

10. 太陽光を利用したインタラクティブ・アウトドア広告

[企業名:Optic Square]

メガネ・サングラスブランドのOptic Squareが、来る夏にむけて調光レンズを訴求するために実施したケース。コンセプトは、“光に反応する”広告ポスター。

メガネをかけた男性や女性が写っているこのポスターを、ガラスでできたエレベーターに設置しました。エレベーター1階の暗い所では、“普通のメガネ”のようになっていますが…エレベーターが上昇し、外から日光が当たると、サングラスのように暗くなるという仕組みです。

ポスターの下部の文字も「GLASSES」から「SUNGLASSES」に変わるようになっていました。このインタラクションの秘密が気になる方は動画をご覧ください。

11. 絶叫アトラクションのアンビエント広告

[企業名:Alton Towers Resort]

イギリスのテーマパークが、新しくできるフリーフォール型絶叫アトラクションの宣伝のために仕掛けたゲリラマーケティング。テーマパーク近隣のショッピングセンターにあるエレベーターを改造したドッキリ企画で、市民の“目の錯覚”を利用して、エレベーターの底が抜けているように見える内装を施しました。

物凄くリアルなデザインを施していたため、エレベーターに乗ろうとした市民の皆さんは、誰もが驚いて急ブレーキをかけてストップしたようです。ネタバラシをした後は、「やられた!」とばかりに皆さんいい笑顔になったそう。

12. 日本でやったらクレーム必至!? 液晶モニタのスリル満点のプロモーション

[企業名:LG]

LG電子による液晶モニタの高画質を訴求するためのサプライズプロモーション。オフィスビルのエレベーターの床に液晶モニタ9枚を敷き詰め、はじめ各モニタには『エレベーターの床と同様の映像』を流しておきます。

エレベーターに乗り込んで指定の階を押してエレベーターが動き始めると、地面のパネルが一枚一枚はがれ落ちていくように見えるという仕掛けが施されていました。各パネル(モニタ)に時間差で異なる映像を映しています。

まるで本当にパネルが下に落ちて行ってしまったかのように驚く乗客たち。実際に体験した人にとっては、かなり心臓に悪い気もしますが、液晶モニタの画質の美しさを訴求する“切り口”として新しさを感じました。

当模様を収めた動画の再生数は2,300万回を超えています。詳細はこちらで。

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