Case: GIF animation In Advertising

1990年代のインターネット黎明期から幾たびの盛衰を繰り返してきた「GIFアニメ」に、近年再び注目が集まっています。

TwitterやFacebookのタイムラインで自動再生されることにもなり(Facebookは順次対応中)、今後一般ユーザーの更なる利用も予想されるGIFアニメ。今回はそんなGIFアニメを活用した世界の広告・プロモーション施策をまとめてご紹介します。

画像や動画ではない、“GIFアニメならでは”の独特な表現を活かした事例の数々をご覧ください。

1. NIKE、巨大壁画広告をタイムラプス撮影でGIFアニメ化

[企業名:NIKE]

Nike Womenが、“トレーニングはいかなる挑戦にも勝る”と謳う「Better for It」キャンペーンの一環として、モスクワで実施した施策。

ビルの壁面に“果敢にトレーニングに励む女性アスリートの姿”の巨大広告を掲示した他、ウェブでの拡散を狙って“その壁面広告が動く”GIFアニメを制作しました。

タイムラプス撮影で作られたこのクリエイティブは、ループし続けるGIFアニメの特性を活かし、同じ動作を何度も何度も繰り返している様を通じて、成功への秘訣は地道に繰り返し練習することだと示唆しているかのようです。

2. “Endless fun”を体現!? GIFアニメを駆使したフィアットの奇抜すぎるテレビCM

[企業名:Fiat]

イタリアの自動車メーカー・FiatによるGIFアニメを使ったテレビCM。

車の性能やデザインをアピールするものではなく、全身タイツを着た人が車の周りをぐるぐる回ったり、車のボンネットから馬が飛び出してきたりと、とにかく奇抜。ブランドのタグラインである「Endless fun」を斬新すぎる発想でシュールに表現しています。

(その他作品はコチラの動画で)

3. 人気ブランドDIESELの新たな試み「GIFアニメーションを作成できるフォトブース」

[企業名:DIESEL]

人気アパレルブランド「DIESEL」が、フランクフルトにオープンしたフラッグシップストアに“GIFアニメーションを作成できるフォトブース”を設置した事例。

ブース内で写真を数枚撮影し、画面の指示に従って加工すると、機械が自動的にGIFアニメーションを作成。出来上がったアニメは7つのスクリーンが据え付けられた店頭のウィンドウに自動で送信、表示されます。そして、DIESELがTumblr上で公開したサイト「DIESELGIFBOOTH」では、このブースで作成された数々のGIFアニメーションを見ることができました。

世界中から多彩なデザイナー・スタッフを集結して自由な発想でコレクションを生み出しているというDIESEL。ブランドイメージをよく表現した、非常にアーティスティックな試みです

(詳細はコチラの動画で)

4. メッセージアプリで送信できる“GIFアニメ”にスターバックスバージョンが登場

[企業名:Starbucks]

スターバックスが、メッセージアプリでの気軽なコミュニケーションツールとして使われる「絵文字」から着想を得た、“動くスタンプ”ならぬ、“動く画像(=GIFアニメ)”を使ったティーン世代に寄り添うプロモーション。

スターバックスがタッグを組んだのは、メッセージアプリ用に“GIFアニメ”を提供する「Popkey」というアプリ。Popkeyは“HAPPY”・“LOVE”・“THANKS”などカテゴリーごとにそれを表現しているGIFアニメを内蔵しており、利用者は、絵文字やスタンプを送る感覚で、気分にあったGIFアニメを送信することができるというもの。

同社は夏の人気商品“FRAPPUCCINO”(フラペチーノ)をテーマにして、“犬がフラペチーノを飲んでいるもの”や、“フラペチーノの上に虹と猫が浮いているもの”まで愉快なGIFアニメを21種類作成し、Popkeyに提供しました。また制作したGIFアニメはSNSでも配信されたそうです。

5. ディズニー映画「イントゥ・ザ・ウッズ」 物語の世界観を暗示する“動く”ポスター

[企業名:Disney]

ディズニーのミュージカル映画「イントゥ・ザ・ウッズ」のGIFアニメを使ったポスター事例。

アナ・ケンドリック演じる主人公の一人 シンデレラが森の中に迷い込んだポスター。そんな彼女の背後にある木々の影が、まるですぐ目の前に実在しているかのように月明かりとともに揺らめいています。このアニメーション効果により、主人公、そして映画の観客らを待ち受けるミステリアスな物語の世界を暗示しているかのようです。

6. スーパーボウルCMの新たなPR術!? バドワイザーがティザーに“GIF動画”を活用

[企業名:Budweiser]

バドワイザーが2015年のスーパーボウルCMで、前年大ヒットしたCM「Puppy Love」の続編を展開するにあたり、ティザーとしてGIFアニメを公開した事例。

CMの題名は“Lost Dog”というもので、道に迷った仔犬が「友情の本当の意味を学ぶ」という感動的なストーリーへの期待をGIFアニメで高めています。スーパーボウルのティザーで、GIFアニメを公開するのは恐らく前代未聞の試み。デジタル領域のティザーPRにおいて、人々の脳裏に印象深くクリエイティブを刻みこみ、当日公開されるCM本編への注目度を高めるためのアプローチだと思われます。

7. “その場の状況に合った映画のシーンを流す”デジタルサイネージ

[企業名:Netflix]

アメリカの映像ストリーミング配信会社ネットフリックスが、フランスでサービスを開始するにあたって実施した施策。街中に合計100台以上設置したデジタルサイネージそれぞれに、“その場の状況に応じた映画のGIFアニメを流す”という試みです。

例えば雨が降る街中には、雨のシーンが登場する映画のコンテンツを流し…バーゲン客が殺気だっているモールには、大衆が押し寄せるシーンが特徴的な映画のGIFアニメを流すという仕掛けでした。

(詳細はコチラの記事で)

8. NFLのファインプレーを、GIFアニメに変換できちゃう生成エンジン

[企業名:EA Sports]

ゲームメーカー・EA SportsがPlayStationとXbox向けに発売している、NFL公認のアメフトビデオゲーム「Madden NFL 15」のプロモーションで仕掛けた事例。

同社は、この人気タイトルに関連したGIF画像生成エンジン「Madden GIFERATOR」を開発。これはユーザーがGIFアニメを作るためのプログラムで、試合中のファインプレーやパフォーマンスなどを、簡単な操作で短いGIFアニメーションにできるというものです。

シーズン開幕前にスタートした施策に関わらず、SNSやオンラインニュースなどを通じて爆発的に広がり、短期間で50万近くののGIF作品がシェアされたそうです。

(詳細はコチラの動画で)

9. デジタル時代の屋外広告?

[企業名:Ketel One]

ウォッカブランドのケテル ワンがストリートアーティストとタッグを組んで実施した施策。コピーは、“Do one thing well”(ただ一つのことに注力しよう)。

壁面広告を何度も書き直してそれぞれを撮影。繋ぎ合わせてGIFアニメ化することで、ウォッカが延々とボトルから注がれているような奇抜クリエイティブを生み出し、デジタル空間でばらまきました。

10. アムネスティ・インターナショナルの“正義を訴える”GIFアニメ

[団体名:Amnesty International]

世界的な人権保護団体のアムネスティ・インターナショナルがドイツで、2014年のホリデーシーズンを控えて実施した施策。

Gif Freedom」と名付けられたこの企画は、クリスマスの贈り物ではなく“正義を訴える”GIFアニメを作ろうと呼びかけるもので、不当に刑務所に入れられ、助けを必要としている人々に思いをはせてもらためのアイディアでした。

その他切り口の「まとめ記事(リスト記事)」に関心のある方は下記からご覧ください

AdGangのまとめ記事一覧