Case: Great Chinese Names For Great Britain

イギリス政府観光局が運営する外国人観光客誘致プロジェクト「VisitBritain」が、中国人観光客を誘致するためのユニークなプロジェクトを実施しました。

『中国人はニックネームを付けるのが好きだ』という国民性(多くの中国人は英語名の愛称を持っているそうです)に注目したVisitBritain。専用HP上で「イギリスを代表する観光地や建物の名前に、中国語のニックネームを付けてください!」と募集をかけたのです。

ここでは3ヶ月足らずの間に集まった、13,000以上のアイディアの中から一例をご紹介します。

・バッキンガム宮殿とトラファルガー広場を結ぶ通りである「The Mall」は、国家行事を行う場所として用いられることから、「The Queen’s Driveway(女王の私道)」という名前に。

・ロンドン中心部にあるショッピングストリート「Savile Row」は、オーダーメイドの高級紳士服店が集中していることから「Street for the Tall, Rich and Handsome(リッチで背が高く、ハンサムな男のためのストリート)」。

・EU一の高さを誇るビル「The Shard」は、「Tower to Pluck the Stars(星を掴むタワー)」と、ちょっとロマンチックな作品も。

ニックネームが採用された人には証明書が贈られ、その愛称は中国版ウィキペディアやGoogle マップにも記載されています。

自分で名前を考えた場所には親近感が湧きますし、一度実際に訪れてみたいと思うのが人の心理。このキャンペーンはテレビ報道やインターネットニュースで広く紹介され、その結果、イギリスを訪れる中国人観光客の数は27%も増加したのだそうです。

本取り組みは、2015年カンヌライオンズのPR部門で、2つの金賞(‘Travel, Tourism & Leisure’と‘Use of Digital Platforms’)と1つの銀賞(‘Use of Co-Creation & User Generated Content’)を受賞しています。誘致対象となる中国人の国民性を押さえ、彼ら自身をプロモーションの主軸に据えることで、より興味と愛着を持ってもらおうという狙いが見事功を奏した事例でした。

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