Case: Security Moms

サッカーに熱い声援を送る熱狂的なサポーターたち。度々サポーター間の衝突によるトラブル勃発のニュースが伝えられていますが、死亡に至るケースも少なくないことをご存じですか?

南米ブラジルでは、昨年、熱狂的なサポーター間の衝突で、19人が死亡、132名が負傷したといいます。今回は、そんなサッカー王国のクラブチームであるスポルチ・レシフェの試合に召集された、“最強で唯一の監視員”をご紹介します。

理性を失い暴徒化したサポーターを冷静な状態に戻しコントロールできるのは、ただ一人、それは“母親”です。スポルチ・レシフェは、年間を通して最もサポーターが熱くなる、すなわち最も衝突が起こりやすい試合に、“サポーターの母親”たちを監視員として招集し、過度に興奮し、試合の展開次第では一触即発の危険な状態に陥ってしまうかもしれないサポーターたちを、試合中監視してもらうという取り組みを実施しました。

“サポーターの母親”たちは、試合前、緊急時の対応方法やボディーチェックの仕方など、基本的な警備について説明を受けます。

後は、試合中、母親目線で息子たちが暴れてしまうことがないようしっかり監視してもらうだけ。

自身の母親が側で見守ってくれることに、サポーターは素直に喜びを表し、安心感からか涙を流す人もいました。

2013年には10件、2014年には18件の事故が報告されていますが、偶然なのか、それとも本当に母親効果なのか、2015年母親たちが監視した試合は衝突事故は皆無であり、平和的に観戦を終えることができたといいます。

母親をスタジアムの監視員に起用した本施策は、各種メディアに取り上げられ、グローバルでメディアインプレッションを獲得することに成功しました。

“自分のママの前では喧嘩をしたくない”と言われている通り、ママが最高の抑止力となった凄い発想の問題解決施策でした。

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