Case: Tweeting pothole

急速に開発が進んでいるパナマでは、近代的なビルの建設ラッシュを迎えていますが、一方で、既存の道路の補修が置き去りになり、新しいビルと古い道路のコントラストが現在のパナマを象徴しているといいます。

あちこちの道路で見られる“穴”は、事故原因にもなり、その対応が急務です。そんな中地元のテレビ局が、パナマ政府に道路補修への対応を訴えるために、Twitterを使った斬新な取り組みを実施しました。

The Tweeting Pothole from P4 Ogilvy on Vimeo.

パナマ都市部の道路に点在する大きな“穴”。

ドライバーたちは、日々この“穴”を避けて運転しなければならないだけでなく、時には“穴”を避けたことにより、交通事故を起こしてしまうこともあるといい、道路の補修は、新しいビルの建設よりも優先順位が高いのではないかと考えている国民が大勢います。

地元のテレビ局・Medcomは、そんな国民の声を政府に届けるべく、Twitterでメッセージを拡散する企画を考案しました。

Medcomは、まず、道路に点在する“穴”に特殊に開発した“運動センサー”を設置しました。

この“運動センサー”は、この上を車が通過すると、自動的に政府当局に対して“道路補修を訴える”ツイートが投稿されるように設計されています。

この取り組みを同局は特別番組で放送し、『なんだか申し訳ない気持ちでいっぱいだよ。僕のせいで老婦人が運転する車のタイヤを傷つけてしまったんだ』、『僕を避けたが上に事故が起こり、そのたびに僕が責められ、もううんざりだよ』など、道路の“穴”がまるで人間のように投稿したツイートを紹介すると共に、「もはや穴ではなく、月のクレーターだよ」、「穴のせいで車が台無しだわ」など、街の人たちの声も届けました。

この特別番組の反響は非常に大きく、“穴”が発信したツイートに多くの“いいね”が寄せられた他、ツイートが拡散するようインタラクティブな工夫が施されたものも多く出現し、瞬く間に拡散した他、大きな社会現象を起こすことに成功しました。

結果、政府は動き、次々に“穴”が補修されていきました。

政府を動かすほどの国民の声を形成した、テレビ局によるTwitterを活用したロビイング施策でした。

動画はコチラ

The Tweeting Pothole from P4 Ogilvy on Vimeo.