Case:Family Graduation

南米一の経済大国・ブラジル。近年の目覚ましい経済成長にともなって、最近の若い世代では大学への進学率も高くなってきているといいます。

リオデジャネイロに住むAlziraさんも、そんな学生のひとり。エスターシオ・デ・サー大学で法律を学び、卒業を目前に控えていますが、その道のりは簡単なものではありませんでした。なぜなら大学に進学するには多額の費用が掛かるからです。

母親は家政婦として一日中働き、姉は自分のお給料を貯めてパソコンを購入し、妹にプレゼント。夫は妻が通学するためのバス代を毎日手渡すなど、一家の中で初めての大卒者となるAlziraさんを支えようと、家族全員が毎日の生活を切り詰めながら働いてきました。

そしてついにやってきた、卒業式の日。献身的なサポートをしてきた家族とAlziraさんのために、エスターシオ大学では特別なサプライズを企画しました。

Alziraさんには内緒で、家族の皆さんにも卒業生と並んで式に参加してもらったのです。もちろん式典で着用するガウンも、大学側が全員分を用意。

卒業生として入場してきた母親や姉たちを見て、Alziraさんに笑顔がこぼれます。会場にいた学生やその家族からも大きな拍手で祝福され、さらには卒業証書まで授与されたのです。

この卒業式の様子を収めた映像は大学のFacebookページで500万回以上も再生され、「強い家族の絆に、感動で涙が溢れました。」「これがブラジルの本当の姿だ。この家族を紹介してくれてありがとう」などといったコメントが多く寄せられました。

学生を経済的に支える両親や兄弟の中には、進学の機会に恵まれなかった人や、自分の夢を諦めざるをえなかった人もいるはずです。エスターシオ大学では、その想いに感謝の気持ちを表す『家族の卒業式』を、今後公式の行事として実施していくことを検討しているそうです。

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