Case: Still Here, Still Bleeding

第一次世界大戦中、オスマン帝国において少数民族であったアルメニア人が虐殺された、いわゆるアルメニア人虐殺事件から今年で100年が経ちます。

今月末にはレバノンの首都・ベイルートにおいて、事件の犠牲となった多くの人に捧げる追悼イベントが予定されており、レバノンの出版社・Audio Kulturが発行する無料情報誌・AKでは、最新号でこのイベントについて特集を組んでいます。

誌面には5人のレバノン系アルメニア人が登場し、ぞれぞれ祖父母や両親から伝え聞いた痛ましい歴史を語りました。

砂漠を何日も歩きながら逃げまどう日々の末に亡くなった男性。

捕えられ、虐待されて自ら命を絶った女性。家族を失った悲しみは、子から孫へと今もなお語り継がれています。

今回発行されたAK12号では、“多くのアルメニア人が流した血を忘れないように”という意味を込め、雑誌に登場した5人の協力のもと、彼らの血液を採取し、その血をインクに混ぜて表紙の印刷をしました。

協力した5人は、「この悲しい事実を広く伝えて行くことに貢献できるなら、喜んで血液を提供する」と話しています。家族が流した血の意味を、自分たちの血でもって表現するというのは、きっとこの上なくエモーショナルな体験であったであろうことは、想像に難くありません。

何の罪も犯していないのに、ただアルメニア人だというだけで犠牲となった人々。彼らの魂を弔うために、残された私たちがこの歴史をしっかりと認識し、このような悲劇が2度と起こらないように努力していくことが大切なのだと感じました。

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