Case: Creative TV CF

日々世界各地で放映されている数多あるテレビCMの中から、“仕掛け”がユニークな作品をまとめてご紹介します。

常識にとらわれない自由な発想から生まれた事例の数々をご覧ください。

1.世界初の“かぶさったまま” TV-CM

[企業名:UHU Power Glue]

瞬間接着剤UHU Power Glueによるコマーシャル。CMのはじめに、ある男性が白い壁にUHU Power Glueを使用してフックを作り、自身のコートをそのフックにかける映像が流れます。

続いて、まったく別のテキーラのCMが始まりますが、壁にかけたコートが“そのままの状態”(CM映像に被さっている状態)で進行していきます。その次に、証券会社のCM、更に続いて、ギフトサイトのCMが流れますが同様にコートがCM本編に被さったまま進みます。

ラストは、一番始めの白い壁のシチュエーションに戻り、若い女性が男性のコートがかけられているフックに新たに自身のバッグをかける様子が流れ、そこで『Super fast.And super strong.』というテロップが表示されるという仕掛けでした。特に「瞬間接着剤の『速さ』だけでなく、『強さ・耐久性』をもこのCMを通じて証明されましたよね」というニュアンスを表現しています。詳細はコチラの動画で。

2.IKEAの“365日”毎日違ったTV-CM

[企業名:IKEA]

世界最大の家具屋さんIKEAがオランダで実施したCM。なんと365種類ものCMを制作して、1年間365日、毎日異なる商品を扱うCMを放映しました。IKEAで扱っている家具の豊富さと、毎日来店しても違った楽しみ方ができ、新しい発見があることを示唆しています。詳細はコチラの動画で。

3.CMスキップへの起死回生となるか!? フォルクスワーゲン、“超低速TV-CM”により広告効果が50%アップ

[企業名:Volkswagen]

今なおマス広告の王様として君臨するTV-CMにとって、HDDレコーダー等の普及による『CMの早送りやスキップ』は大きな脅威。ベルギーでは3人に1人が大好きなテレビ番組を録画して視聴すると回答し、そのうち80%以上の人が“CMを早送りしている”という調査結果が出たそうで、そんな広告主にとって憂うべき事態を打破すべく、DDB Brusselsがフォルクスワーゲン・新型ビートルのために考案したCMが斬新です。

コンセプトは、“Slowmercial”(スローなコマーシャル)。一見すると静止画のように見えますが、新型ビートル(コンバーチブルタイプ)のルーフが物凄くゆっくりと開いていきます。

このCMは、始めから早送りされることを前提として、あえてスローモーションの映像を流すというコンセプトのCM。早送りしてみると丁度よく見えるというもので、8倍速くらいが丁度よいように設計されているようです。

実際に録画率の高い人気ドラマのブレイクタイムに放映されて、その結果、広告効果は通常のCMに比べて50%増しだったということです(代理店のDDB曰く)。詳細はコチラの動画で。

4.他社名を出しまくりな、Taco Bellのスマートなテレビスポット

[企業名:Taco Bell]

アメリカでタコスのファーストフードチェーンのTaco Bell(タコベル)が実施したテレビCM。タイトルは“Guess who(さて、誰でしょう?)”。

CMの内容は「ある特別な人たちに、タコベルの朝食がいかに美味しいかをインタビューする」というものなのですが、“その特別な人”とは、いずれも「マクドナルドさん」たちなのです。老人、大人、子ども、色々なマクドナルドさんたちに、タコベルの朝食を食べてもらい、それぞれにお墨付きをもらいます。

最後のナレーションでは、「誰もが好きになる美味しい朝食です。そう、あのマクドナルドもね。」競合の名前を非常にスマートな方法で使った、アメリカらしいテレビスポットでした。詳細はコチラの動画で。

5.「調理時間の短さ」を訴求するクレバーなゆで団子のテレビCM

[企業名:Cherkashin]

小麦粉や卵・牛乳を練ってゆでた団子にしたダンプリングはロシアでは庶民にとても人気がある食べ物で、50以上のブランドが簡単に調理できる「インスタント(冷凍)ダンプリング」をスーパーなどで発売しています。これらの商品をゆでて調理する時間は7分程度かかるそうですが、競合ひしめくマーケットに食品メーカーのCherkashinが“わずか3分で調理できる新商品”を投入するにあたってユニークなテレビCMを公開しました。

目を付けたのは、テレビ番組の間に流れる「CMの長さ」。ロシアではこのCMの最長時間(複数社のスポンサーが流すCMの合計)が3分だといいます。今回この3分間の“はじめの10秒程度”に、男性が新商品を鍋で調理し始めて、できあがるのを今か今かと待ち望んでいる映像を流します。

その後他社のCMが2分30秒程度流れます。そして他社のCMが終わるとCherkashinのCMが再度流れますが、そこには、“CMの間に調理された”ダンプリングがお皿に盛られており、先ほどの男性が美味しそうにダンプリングを口に運ぶという様子が映し出されます。ラストは「テレビコマーシャルの間に調理できるダンプリングです。」というナレーションと商品カットで締めくくられました。

CMの結果、当初ベンチマークとしていた売上の47%増を達成し、同一カテゴリ内で第2位の売上になったといいます。わずか3分間で調理できるという商品特長を、ターゲットの“具体的なベネフィット”に巧みに置き換えて表現していますね。詳細はコチラの動画で。

6.私たちのWebサイトには来ないでください。「続きはWebで」の真逆をいくテレビCM

[団体名:ParticipACTION]

国民の健康的で活力のある生活を推進するカナダの団体「ParticipACTION」が実施したユニークなTV-CM。

映像は広場でホッケーに興じる子供たちの様子からスタートします。突如画面右端から真っ黒のスペースが徐々に増えていき、彼らが遊べるスペースがどんどん狭くなっていきます。

ついには画面のほとんど真っ黒な状態に。そしてメッセージ。

Screen time is taking away from play time. Make room for play.
(テレビゲーム機・スマホなどのディスプレイを見ている時間が、外で健康的に遊ぶ時間を奪い去っています。外で遊ぶ時間を確保しましょう。)

画面に徐々に広がっていく真っ黒のスペースを、子供たちが“デジタル端末のディスプレイを見ている時間”とし、狭まっていく『遊んでいる空間・場所』を『遊んでいる時間』に置き換えることにより、直感的にメッセージを訴求しています。

そして、「私たちのWebサイトには来ないでください。」というラストメッセージが流れました。よくある「続きはWebで!」・「詳しくはWebで!」といった“Webサイトへの誘導まで狙ったCM”を引き合いに出した、ウィットに富んだメッセージです。詳細はコチラの動画で。

7.メルセデスベンツ、新型車AMG GT Sの驚異の加速力を訴求する、わずか3.8秒のTV-CM

[企業名:Mercedes-Benz]

メルセデスベンツが、新型車AMG GT Sが誇る驚異の加速力を訴求するテレビCMを公開しました。

CMで現れるメッセージは以下の通り。

「From 0 to 100 in 3.8 seconds. Just as long as this ad. The new Mercedes-AMG GT S.」
「時速100キロに到達するまでにかかる時間は3.8秒。このCMとちょうど同じ長さです。メルセデスのAMG GT S。」

メルセデスベンツによると、AMG GT Sは停止した状態から時速100キロに到達するまでにかかる時間は3.8秒。消費者にこのことを感覚的に体感してもらうために公開した、わずか3.8秒のコマーシャルでした。

詳細はコチラの動画で。

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