Case:#TheDress

白と金に見えるか、黒と青に見えるかで大いに話題になったドレス問題。様々な企業・ブランドがその話題に乗じて、SNSでジョークを交えたユーモラスな投稿を行うなど、ネット上でのちょっとしたお祭り騒ぎの様相を呈していました。

そんな中、人道支援団体の「救世軍-南アフリカ」は、国際女性デー(毎年3月8日)に先駆けて、このトレンドを利用してセンセーショナルな広告を投稿して話題になっています。そのクリエイティブとツイートがこちらです。


あの「白と金」に見えるドレスに身を包んだ女性が、じっとカメラを見つめているというビジュアル。彼女の太ももや膝、そして目には痛々しい青あざがあります。

ヘッドラインは…

Why is it so hard to see black and blue?
(どうしてそんなに苦労して黒と青に見ようとするの?[ここにある黒と青のアザになんて容易に気づくはずじゃない、というニュアンス])

下にあるコピーは…

The only illusion is if you think it was her choice. One in 6 women are victims of abuse. Stop abuse against women.
(その錯覚は、’彼女自身が選んだことだ’と思った場合にのみ起こります[’彼女自身がこの状況を望んだ’と考えてしまうのなら、あなたの妄想である]。6人に1人の女性が虐待の被害者です。女性への虐待を止めましょう。)

この広告は、すぐさまMail onlineHuffington post(UK)などを含めた数多くのメディアで取り上げられて大いに話題になっています。

ある種の「楽しいお祭り騒ぎ」に乗じていた人たちやメディアにとって、この広告の異質さは大きなギャップ(振れ幅)を生み、それゆえ心の琴線に触れるのではないでしょうか。

トレンドに即座に便乗するフットワークの軽さと、ギャップを狙ったメッセージ開発の巧みさが光るケースでした。