Case: Physical Cookie

フィンランドの不動産投資会社・spondaが、これまでの店舗販売におけるマーケティングの常識を覆す画期的な販売促進ツール「Physical Cookie」を開発しました。オンラインショッピングに押され、苦戦を強いられている実店舗での売り上げを伸ばすための秘策ともいえる試みです。

Physical Cookieは、“顧客の情報収集、またその活用に長けているというオンラインショッピングの長所を取り入れてはどうか”、というコンセプトのもと開発されたシステムで、ショッピングモールなどの複合商業施設で活用されることを前提としたもの。

キーホルダーのような形状をした小型の通信機器には、端末ごとに識別情報が書き込まれています。これをモールを訪れるお客さんに配り、自由に買い物をしてもらうのです。

すると、モール内の各店舗に設置された機器がPhysical Cookieからのデータを受信。お客さんがどの店で、どのような買い物をしたかなどの情報や行動パターンを収集していきます。

各端末から集めた情報はリアルタイムで分析。その結果に基づいて、最適な広告をショッピングモール内のスクリーンで流すという仕掛けです。

さらにお客さんが次回来店した時にも、店内に入った瞬間にその人の購入履歴や来店頻度をひと目で確認することができるので、それぞれの顧客に合った商品やサービスを勧められるというメリットも。

このシステムを世界に先駆けて導入したフィンランドのショッピングセンター・CityCenterでは、Physical Cookieを常連客へのVIPサービスの一環として取り入れ、1,4000人に配布したところ、お客さんが買い物に費やす時間が21.7%も伸びたといいます。

Physical Cookieにかかるコストはひとつにつき0.17ユーロ。リアルタイム・マーケティングとロイヤルティ・マーケティングを組み合わせた、新しいサービスとして注目されています。

動画はコチラ

参考サイト

Creative Criminals
http://creativecriminals.com/sponda/physical-cookie