Case: Creative Valentine’s Day advertising

2月14日は日本でもお馴染みのバレンタインデー。「愛の日」の代名詞として世界各地でお祝いされる恒例行事です。今回は、そんなバレンタインデーに絡めて作られた卓越したプリント広告や、斬新なプロモーションをまとめてご紹介します。

「愛」をテーマに世界の広告人が生み出した、アイディアが光る作品の数々をご覧ください。

1.愛する男女が織りなす、これ以上ない愛の形。

[ブランド名:Levi’s]

デニム姿の若い男女が、床に寝転がって幸せそうに抱擁している様がハートの形に見えるというビジュアル。リーバイスの心がほっこりする広告です。

2.一目惚れという非常時には、一輪の花を。

[団体名:Flower council of Hollanad]

オランダのフラワー協会がバレンタインデーに合わせて制作した、ドラマチックな広告。街頭にある非常用消火器のように、赤いボックスに花を一輪入れました

コピーは…

“In case of love at first sight : Break glass
(一目惚れした際には、ガラスを壊してください)

「一目惚れという緊急事態には、ガラスを壊して、この花をプレゼントしてください」という非常に洒落たメッセージを投げかけています。思わず微笑んでしまう、愛とアイディアのあるアウトドア広告です。

3.「愛の日」に仕掛けられた、BMWのオシャレで幸せなイタズラ。

[企業名:BMW]

自動車ブランドのBMWが、バレンタインデー用に打ち出ししたチャーミングなプリント広告。「I LOVE YOU」というシンプルなメッセージに、ちょっと手を加えるだけで、一瞬でBMWらしいメッセージを作り上げました。

「I♡YOU」に、“B M DOUBLE”と手書きのタッチで書き加えられたビジュアル。後の“You”と一緒にして、“B M DOUBLE YOU”とすることで、“I♡BMW”と読ませるように書き換えました。

4.ただの重ねられたイスが、コピーひとつでクリエイティブな広告に。

[ブランド名:IKEA]

バレンタインと家具のかけ算で生み出されたIKEAのプリント広告。単に一脚のイスを見せるのではなく、向かい合わせに重ね合わせたイスを描いています。

コピーはシンプルに、“HAPPY VALENTINE’S DAY”。このコピーがあるだけで、“イスがあたかも人のように見えてくる”、ちょっとアダルトなプリント広告です。

5.空港の「バイバイ」の後には、いつもすぐ「会いたい」がやってくるから。

[ブランド名:Budapest Airport]

ハンガリーのブタペスト空港を舞台に、バレンタインデーに実施された素敵なアンビエント広告。

空港での大切な人との時間はあっという間に過ぎてしまうもの。でも逆に、別れた後の出発までの待ち時間はすごく長く感じます。ちょっと前まで一緒にいたのに、またすぐ「会いたい」と思ってしまいますよね。

そんなインサイトに目を付けたプタペスト空港は、別れたあとの人々をもう一度、繋げることにしました。ハート形のカメラで別れたばかりの人のメッセージを撮影。それを、出発を待つ人の元に届けてあげることにしたのです。

アナログな方法で相手を探し出し、もう一度「お別れのメッセージ」を見てもらうと、思わずみんな笑顔になったそう。

「空港での別れ」というシチュエーションを考え抜いて、コミュニケーションの機会に変えたインサイトフルなアイディア施策でした。

6.「恋って、気持ちじゃない。」恋愛にメスをいれる神経学財団の広告

[団体名:Neurological Foundation of New Zealand]

ニュージーランド神経学財団がバレンタインデーにブランディングを意図して実施したプリント広告。美しい花で象られた脳のビジュアル。その上に人々が思い描く恋を冷静に分析したコピーが乗ります。

例えば…

I THOUGHT YOUR HEART WAS MINE.But true love comes from a chemical response in the brain.
(キミの心は僕のものだと思っていた。いいえ、本当の愛とは脳内の化学反応です。)

I THOUGHT LOVE WAS JUST A FEELING.But true love comes from a chemical response in the brain.
(愛とは、単なる気持ちだと思っていた。いいえ、本当の愛とは脳内の化学反応です。)

感覚的な恋愛によくある言葉を、神経学の観点から言い当てたコピーが秀逸。

言葉だけでは冷たくなってしまうものを、エモーショナルで美しいビジュアルとのかけ算でより印象的な作品に昇華しています。

7.たまには汚してみませんか。

[ブランド名:Tide]

強力な洗浄力がウリの家庭用洗剤・Tideによるバレンタインデー広告。すました男女の首元に色っぽいキスマークがついています。

コピーは、“Get dirty.”(汚そう)

「衣類にシミ(汚れ)を残しません!」という通常発信するメッセージを逆転させた、機転の利いたクリエイティブです。

8.バレンタインにはペラッペラの花束を? 新聞というメディアの特性を活かした広告

[ブランド名:Carphone warehouse]

海外ではバレンタインとは、男性から女性にプレゼントをあげるのが一般的。そんなプレゼントを用意しなければならない男性たちをターゲットに、イギリスの携帯端末ショップ「Carphone warehouse」が、バレンタインに合わせたクリエイティブを制作しました。

それは豪華な花をデザインした新聞広告。巻いて手に持つとまるで花束を持っているようになるというアイディアです。

コピーは、“Why spend more this Valentine’s Day?(どうしてバレンタインにそんなにお金を費やすの?)”。他店より安い値段で携帯端末を提供している同ショップだからこそ言える、「花束よりこっちの方が安いですよね?」というメッセージでした。

9.“あなたをはさむ”ため、“あなたにはさまれる”ために生まれてきた…

[ブランド名:WURST]

ドイツ料理レストラン&ビアホールのWURSTによるバレンタインデー広告。ソーセージをパンに挟んでドイツ名物のホットドッグを作ろうとしているビジュアルです。

最高に相性のよいソーセージとパンが、今まさに一つになろうとしています。何のメタファーかは…わかりますよね。

10.今日、熱い思いを伝えませんか。

[ブランド名:Heineken]

瓶ビールの注ぎ口が、光り輝くエンゲージリングのように見えるというビジュアルです。ベトナム ハイネケンの広告。

11.フォークとスプーンの愛の物語

[ブランド名:Dom Francisco Restaurant]

ブラジルにあるレストラン、Dom Francisco Restaurantによるバレンタインデー広告。テーブルにセッティングされたフォークとスプーンがまるでベッドインしているように見えるという表現です。

12.コカ・コーラのバレンタインムービー「愛は風に乗って」

[ブランド名:Coca Cola]

イギリス コカ・コーラのTV-CM。タイトルは、“Love is in the air”(愛は風に乗って)

コカ・コーラの缶に真っ赤な風船をつけて、丘の上から空に飛ばすところから映像はスタート。空高く舞い上がった風船(コーラの缶)は、街に向かって風に乗りゆらゆらと飛んでいきます。

そして飛んできた風船を手にしたカップルたちが、仲睦まじくコーラを飲んでいる様子で映像はフィナーレを迎えるという心温まるストーリー。

13.『リア充限定の無料タクシー』がマンハッタンを疾走

[ブランド名:Trojan]

バレンタインデーに絡めてコンドームブランド・Trojanがニューヨークで実施したキャンペーン。

性感染症の予防、“Safe Sex”を市民に呼びかけることを狙いとした施策で、タクシーの屋根に「Trojanの超巨大なコンドーム」を乗せた状態でマンハッタンを走行し、カップルと旅行者は無料で利用できるという企画です。

カップルがこのタクシーに乗車すると、乗車中に“Safe Sex”に関するクイズが出題され、クイズの正解率が高かった乗客にはコンドーム1年分が贈呈されるという賞品も用意されていました。

14.世界初の“ビール味のする口紅”

[ブランド名:Heineken]

ハイネケン イタリアがバレンタインデーに合わせて限定生産した“ビール味のする口紅”。バレンタインデーのプレゼントの一つとして“非常に効果的(=この口紅をつけると愛する男性から熱烈なキスをされる)”という内容がPR動画で紹介されています。

この口紅はハイネケンストアにて€4,90で発売され、キャンペーンサイトからは彼氏・彼女へカスタマイズしたメッセージカードなどと合わせて送付することも可能だったそうです。

15.バレンタインデーから9ヶ月後に使用できる“子作り応援”クーポン

[ブランド名:IKEA]

オーストラリアのIKEAが2月14日に新聞に出稿したクーポン付広告。バレンタインデーに“仕込む”カップル向けに、9ヶ月後(11月14日)に生まれてくる赤ちゃん用のベビーベッドを無料でプレゼントするという主旨のクーポンです。

クーポンはバレンタインから9ヶ月後にクーポンとともに、“生まれたばかりの赤ちゃん”、または“出産証明書”を『バレンタインデーに仕込んだ証拠』として見せることで使用することが可能。

「そこそこの値がするベビーベッドが今日子供を仕込んだらタダになるので、是非子作りに励んでください!」といった、半分ジョークも交えたメッセージを発信したようです。

16.男女のミスコミュニケーションを解決する翻訳機?

[ブランド名:Mukhi Sisters Jewelry]

レバノンでジュエリーブランドの「Mukhi Sisters Jewelry」が実施した、バレンタインデーに合わせたデジタル施策。

突然ですが、男性の皆さんはパートナーの女性から『WE NEED TO TALK(話があるの)』と言われたら、その言葉をどのように受け止めますか?
女性がこの言葉を発した場合、“ただ話したい・話すことがある”だけでなく、そこには違う意味が隠されています。そしてこの言葉は時に男女間でのミスコミュニケーションを引き起こしてしまいます。

そんな男女間における言葉の問題に着目して制作されたのが、「LOVE TRANSLATOR(愛の翻訳機)」というアプリ。男性がこのアプリに彼女が発した言葉を打ち込むだけで、その言葉の背後にある“本当の意味”が分かるというものです。

たとえば“I’m not upset.(怒ってないわよ)”と打ち込めば、その言葉の本当の意味“Of course, I’m upset.(怒ってるに決まってるでしょ。)”と翻訳されます。もしも、2人のコミュニケーションに危機が訪れたときは、画面にあるハンマーアイコンを押すと、指輪のアイコンと以下のメッセージが。

Break the language barrier. This valentine’s, say it with jewelry.
(言葉の壁をこわしましょう。今年のバレンタインは、ジュエリーで愛の言葉を。)

時節のイベントに合わせて制作された、ひねりのあるデジタルプロモーションです。

17.あのコのハートを射抜きましょう。

[企業名:British Airways]

ハート形の雲と航空する飛行機だけを使った、ブリティッシュエアウェイズのシンプルさが美しいバレンタインデー広告。

愛する人に思いのたけを伝えて、二人だけのロマンチックな旅に繰り出し出ませんかと訴えているよう。

18.バレンタインデーの朝一にも、素敵な愛を。

[ブランド名:Hovis]

食パンブランド・Hovisによるバレンタインデー広告。絶妙な角度で重ねられた2枚のトースト。それらに塗られているイチゴジャムが、ハートの形に見えるというビジュアルです。

19.カップルのために作られた自動販売機

Happiness Machine for couples from C-Section on Vimeo.

[ブランド名:Coca Cola]

コカ・コーラがバレンタインデーに数多くの恋人達が集まるトルコのショッピングモールに、恋人達が抱き合ったり、キスをしたりして愛し合うと、自販機が作動してコーラが2本落ちてくるという特別な自販機を設置しました。

自販機の前で愛を確かめ合った本人達は勿論のこと、周囲のギャラリーも大盛りあがりだったようです。

20.世界を獲った「Dumb ways to die」のバレンタインムービー

[企業名:Metro Trains]

2013年の広告界を席巻したメルボルン地下鉄のプロモーション「Dumb ways to die」による、バレンタインデー用のバイラル動画。コンテンツの名称はずばり、“Dumb Ways to Valentine”(おバカなバレンタインの仕方[=愛の伝え方])

バレンタインデーといえば、愛する相手に思いの丈を伝える日。この動画では、お馴染みのゆるキャラ2体が登場して相手に告白するというストーリーですが、その“愛の伝え方”が何とも愉快です。

約30秒と短いですので、是非動画本編で“真相”をご確認ください。

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