Case: Life without red

ルーマニアはヨーロッパの中で献血する人が少なく、輸血ができなくて犠牲になる人が大勢いるといいます。このような状況を打破するために、テレビ局「Antena 1」は市民に献血を啓発するために斬新なプロモーションを行いました。

同局が行ったこと、それはプライムタイムの看板ニュース番組で1週間にわたって、色の表現法・構成要素の一種である「RGB」の中から、「R=Red(赤)」の色素を抜いて番組を放送したのです。

まずこちらは、通常の番組の画面。

そしてこちらが、Redの色素を抜いた画面。

こんなテレビ番組を見ると、視聴者は「自分のテレビが故障したのかな?」と思ってしまいますが、それを見据えて番組内でキャスターはこんなメッセージを発します。

「あなたのテレビは故障していません。これは赤(血)がない生活(世界)なのです。」

この試みはテレビを視聴している大勢の国民に衝撃を与えるとともに、瞬く間にパブリシティやSNSで拡散され大きな話題となりました。

さらにWeb上でのユーザー体験型コンテンツとして、国民自身の「SNSのプロフィール写真からRedの色素を抜く」ツールを制作し、32000人を超える人が自身のプロフィール写真を「赤色の色素を抜いたもの」へと変更し、啓発活動の更なる拡散に一役買ったといいます。

結果、1400万人のルーマニア国民(※全人口は約2000万人)にリーチし、パブリシティの広告換算額は120万ユーロを記録、そして6週間以内に献血する人が80%も増加したのです。さらに素晴らしいことにこの試みを受けてルーマニア政府は、2015年の献血活動に割く予算を2014年比で300%にすることを表明するに至りました。

予想外の事態、すなわち「驚き」が人々の脳裏に強いインパクトを残し、その結果アクションに駆り立てることを如実に示してくれる好例でした。

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参考サイト

Ads Of The World
http://adsoftheworld.com/media/ambient/antena_1_life_without_red