Case: 虎ノ門ヒルズ「トラのもん」

話題になった、または今後話題になるであろう日本国内の広告・クリエイティブの事例の裏側を、案件を担当した方へのインタビューを通して明らかにしていく連載「BEHIND THE BUZZ」。

今回は6月11日にオープンした「虎ノ門ヒルズ」のキャラクターを務める「トラのもん」を取り上げます。22世紀のトーキョーからやってきた目的は、みんなと一緒に「Mirai Tokyo」をつくるためという「トラのもん」。キャラクター起用の裏側を、森ビル株式会社 タウンマネジメント事業部 マーケティング・コミュニケーショングループ 担当部長 家田玲子さんにお話を伺いました。

Interview & Text : 市來 孝人

未来からやってきたネコ型”ビジネス”ロボット「トラのもん」

—まずはこの「トラのもん」アイデアが挙がったきっかけを教えてください。

「虎ノ門ヒルズ」のプロジェクトのキーワードとして「未来に向けて挑戦していく」という点があったのですが、このプロジェクトの完成を世の中にどう伝えるかと考えたときに、虎ノ門のエリア自体を一気に持ち上げるようなインパクトと、2020年のオリンピックも決まってここから未来に向けて動き出していこうという元気を感じられるような展開をしたいという点がきっかけでした。ドラえもんの持つ知名度はもちろんですし、未来からやってきたネコ型ロボットという”未来”感もありますし。

—キャラクター設定はどのようにされたのでしょうか。

虎ノ門という街自体を国際ビジネスセンターとして構想しているという点から、未来からやってきたネコ型”ビジネス”ロボットという設定です。虎ノ門ヒルズがオープンしてここからいろんな新しいことやエネルギーを起こして東京を元気にしていこうというところで、トラのもんのポケットにもいろんなアイデアがつまっていて、世の中にイノベーションを起こしていく役割として展開できればいいなと思っています。どんなものが入っているかはまだ秘密なんですが(笑)

—まずはテレビCM(6/10〜)や新聞広告(6/10付)での登場でしたね。

新聞広告のビジュアルで、トラのもんを東京の景色の中でどう落とし込むか、アニメーションの世界観と現実の融合という点は結構大変でしたね。デザイナーさんにも苦労頂いて完成しました。

—お客さんからの反応はいかがですか。

「かわいい」というコメントが多く、ネガティブな反応はほとんどありませんでした。虎ノ門ヒルズの施設自体もホテルや住宅、オフィスの占める割合が多いので、一般の方で来られる方は限られるかなとは思っていたのですが、トラのもん効果もあってかオープン初日に1,000人もの行列が出来たのは本当に想定外でした。観光客の方だとか、この施設が出来るのを待っていてくださった周辺の方など、幅広い方がいらっしゃいました。

「アジアヘッドクォーター特区」構想の中で、海外に向けて発信してくれる役割としても期待

—次の展開としてグッズも発売(7/28〜)ですね。

前々から作ろうという話はありました。今回はマグカップとかブロックメモなど、遊びにいらした方のお土産向けのものが多いです。今後はビジネス寄りのグッズなど、ワーカーの方にもかわいがってもらえるようなものも作っていければと思っています。

—その後の展開も予定されていますか。

今回のTVCMでは、四次元ポケットから虎ノ門ヒルズが現れる形でその驚きが表現され、さらにタイムふろしきをかぶせてバッとあけると歓喜が沸き起こる・・・というところまでで終わっているのですが、そのあとどう展開していくかストーリーは作っていきたいですね。今回オープンした虎ノ門ヒルズはもちろん、新しく出来た新虎通り周辺など開発が進んでいく虎ノ門エリアで大活躍してもらいたいですね。

—ちなみに、国外の反応も何かありましたか。

ツイッターなどでは台湾や中国など、アジアを中心に反響がありましたね。現地のWEB媒体でも取り上げられたりもしました。東京に世界の企業のヘッドクォーターを集めていこうという「アジアヘッドクォーター特区」構想の中でも虎ノ門ヒルズはぜひハブになっていきたいですから、トラのもんくんが海外に発信してくれる役割も担ってくれると嬉しいですね。

【Interviewee】

森ビル株式会社
タウンマネジメント事業部 マーケティング・コミュニケーショングループ
担当部長
家田 玲子さん