Case: Life-saving Cable Project

中央アジアにあるアゼルバイジャンでは、ヘモグロビンを構成するグロビン遺伝子異状による貧血であるサラセミアを患って生まれてくる子供が多いといいます。このような子供たちは定期的な輸血を必要としていますが、同国での献血意識は低く、献血量が不足しています。

そんな中、地元の携帯キャリア・Nar MobileはCSR活動の一環として「バッテリーでスマホを救い、献血で命を救ってください」との想いが込められた「スマホのバッテリーを、バッテリーが不足している人に分け与える」ことができるという充電ケーブルを制作し、新規携帯購入者に無料配布することで、広く国民に献血を呼びかけるキャンペーンを実施しました。

Nar Mobileが制作した充電ケーブルはこんな感じ。十分に充電されたスマートフォンと充電が切れそうなスマートフォンをケーブルで繋ぐことにより、充電が切れそうな端末にバッテリーを分け与えることができるという代物です。

専用アプリを起動すると、充電を分けてくれるユーザーを検索することもできます。

充電ケーブルはキャンペーン期間中、アンドロイド携帯を新規購入した人に無料で配布されました。

このケーブルには『スマホを救うためには充電を分け与え、命を救うためには血を分け与えてください』とのメッセージが記載されており、フル充電されているスマホは「献血のドナー」を、バッテリーが切れそうなスマートフォンは「献血を必要としている人」を想起させるアイテムとなっています。

充電ケーブルを手にし、献血に想いをめぐらせた時にすぐ献血へと行動が移せるように、ケーブルを無料配布したキャンペーン期間中、Nar Mobileの各ショップには献血車が待機していました。

反響は非常に大きく、充電ケーブルに込められたメッセージはテレビ、ラジオ、SNSなど各種メディアに大々的に取り上げられ、同国の著名人、ブロガー、政治家が賛同の意を表しました。

Facebookの公式ページは、世界中のサラセミア関連団体のページに比べて10倍の人気を獲得し、何より、同国での献血者数が335%増加することに成功しました。

多くの人にとって身近なスマートフォンの充電を通して、献血に想いを巡らせ、献血も身近な存在に感じてもらうことを狙った啓発キャンペーンでした。

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参考サイト

Ads of the World
http://adsoftheworld.com/media/dm/nar_mobile_donor_cable