Case:Automatic Skip Ad Volkswagen

大手自動車メーカー・フォルクスワーゲンの新型ビートルがYouTubeに出稿したユニークな広告。
広告の狙いは、新型ビートル自慢のDSG Tiptronic(自動変速ギア)を訴求することです。

YouTubeで動画を視聴すると、お目当ての動画の前に広告映像が自動的に流されて“見たくもない映像の視聴を強要される”ケースがあります。そんなとき、大抵の人が『広告のスキップボタン』を押しますよね。

ただ、この『スキップボタン』の悩ましい点として、広告映像が再生されてから“瞬時にボタンを押してスキップ”するということができず、広告映像が再生されてから『5秒経過後にようやく広告をスキップするボタン』を押すことができるようになっているという点があります。

今回の企画では、そんな『YouTubeの広告スキップボタン』に着目して考案された施策です。

同社がYouTubeの映像の前に出稿した動画広告は、旧式のビートルが走行するそばを新型ビートルが追い抜いていくというもの。その瞬間、“YouTubeの再生スライダーのスピードがアップ”して、瞬く間に広告映像が終了していくという仕掛け。

キャプチャで説明していきます。旧式ビートルが道を走行していますが、

その背後から新型ビートルが追い抜いていきます。
すると、新型ビートルの加速に合わせるかのように、黄色の再生スライダーのスピードも一気に加速します。同時に映像には、“Automatically changes gears and skips ads for you”というメッセージが表示され、あっという間に広告映像が終了してしまいます。

そしてすぐさま本来の動画が再生されます。

今回の広告は、広告映像を“ウザいな~”と感じるユーザーが、スキップボタンを押そうとマウスカーソルをスキップボタンに合わせる間もなく広告映像が終了し、さらに自動的にお目当ての動画の再生を始めてくれるという仕様になっています。

旧型ビートルを新型ビートルが追い越した瞬間に、“再生バーのスピードがアップし、瞬く間に鬱陶しい広告映像を終了させてくれる”という仕掛けにより、直観的に新型ビートルの“変速ギアによる加速性の魅力”を訴求しています。

同時に、新型ビートルの『“自動”変速ギア』を、大抵の場合邪魔者であるYouTubeの広告映像を『“自動”でスキップする』という点に絡めて“その素晴らしさ”(≒ユーザーのためになる機能)を表現しています。

YouTubeを視聴するターゲットの固定観念、心理を逆手にとって“あえて短い広告”にすることにより、ターゲットの印象に残し、琴線を揺り動かそうとする広告。面白いこと考えますね~~。

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動画はコチラ

参考サイト

I believe in advertising
http://www.ibelieveinadv.com/2013/04/volkswagen-new-beetle-automatic-skip-ad-volkswagen/