Case:World Great Shop Promotion

世界各地のユニークな店内プロモーションをまとめて紹介します。
商品購入にダイレクトに繋げるド直球の仕掛けや、ワクワクさせるサプライジングな仕掛けなどユニークな事例を集めました。
ではどうぞ!

1.最高に“せわしない” 店内プロモーション「Fastest purchase」


[国名:メキシコ/ブランド名:PUMA]

スポーツブランドPUMAが手掛けた未だかつてない店内プロモーション。
同社は、“人類最速の男”、ウサイン・ボルト氏を広告キャラクターに起用していますが、そんな「最速」というイメージを強化するために仕掛けた企画、「Fastest purchase」
『世界で最も早く走ることができるランニングシューズ(※ウサイン・ボルトが履いているシューズ)』として売り出し中の「FAAS」シューズを『誰よりも早く店頭で買いましょう!』とお客さんに投げかけるという主旨の企画。

店舗のエントランス付近に設置された専用ボタンをお客さんが押すところからスタート。ボタンを押すとボルト氏が描かれたパネルの口から、その時の時間が記載されたチケットが吐き出されます。お客さんは店内で迅速に自分にマッチするシューズをセレクトして、レジにて再びボタンを押すと、「入店してから靴を購入するのに要した時間」がわかり、その時間によって割引金額が決まるという企画です。
具体的には3分以内だと20%OFF、4分で15%、5分で10%、10分だと5%OFFになるというように、顧客にとっては靴を選ぶのが早ければ早いほど割引率が大きく、お得になるという仕掛けです。

単なるプロモーションという意味だけでなく、店内における『お客さんの回転率を高める』手法として一つの可能性を感じました。加えて、『お客さんが商品を迷う・検討する時間を意図的に短くさせることにより、最終的な購買決定の確率を高める』仕組みとしても応用可能だと思いました。

2.フェアトレード商品の店内プロモーション “あなたの良心を試す天の声”


[国名:ニュージーランド/企業名:All Good Bananas]

“フェアトレード“で生産したバナナのみを取り扱う「All Good Bananas」のスーパーマーケット店内でのプロモーション。
“フェアトレード“バナナは普通のバナナに比べて高額ですが、来店客に“フェアトレード“バナナを『今後積極的に購入していこう』と考えてもらうことが狙いの本企画。プロモーションのコンセプトは、『Listen to your conscience』(= あなた自身の良心に耳を傾けて!)

“フェアトレード“バナナを取り扱うスーパーマーケットの店内で、そのバナナが陳列されている床に『Listen to your conscience』と大きく書かれたステッカーを貼り付けます。このステッカーの上にお客さんが立つと、頭上からお客さん本人に『目の前にある“フェアトレード“バナナを手に取ることが正しい判断であること』を語りかける優しい“声“が聞こえてくるという仕掛け。
この“声“はそのステッカーの上に立った人にのみ頭上から届くような独自のテクノロジーを採用していたそうで、これにより自分にだけ届けられる、正に『天の声』(自身の心の声)だと錯覚させるような演出が施されていました。

この“声”につられて思わずバナナを手に取ってしまうお客さんたち。みなさん驚きとともに楽しんで商品を購入したようで、結果、“フェアトレード“バナナの売り上げは130%も増加したとのことです。

リアルでのインタラクティブプロモーションには“サプライズ“が欠かせないことを教えてくれるケースです。

3.マッチョな消防士から愛の告白を受けられる試着室


[国名:カナダ/企業名:Penningtons]

カナダのぽっちゃり女性のためのアパレルショップ「Penningtons」の試着室を使ったプロモーション。
お客さんが試着室の所定の位置に立ち、試着した姿を目の前の鏡に映すと、そこに突然2人の消防士が鏡の中に登場するという企画
こちらの鏡にはモーションセンサーテクノロジーが採用されているそうで、突然現れた2人の消防士は、綺麗な花を手に持って、我先にと競って告白してくれたり、シャンパンを注いでくれたり、鏡にハートの絵を書いてくれたりして、様々な趣向でお客さんを楽しませます。

『新しい服に身を包んだあなたはとても素敵ですよ』ということをユニークな形で演出していますね。体験した女性達には概ね好評だったようです。

4.ビールを手にするとコンビニ全体が演奏会場に!? 有名ビールブランドの凄いゲリラプロモーション


[国名:イギリス/ブランド名:Red Stripe]

世界的に有名なジャマイカのビールブランド「Red Stripe」がロンドンのコンビニエンスストアで実施したゲリラプロモーション。
来店したお客さんが、冷蔵庫の中から「Red Stripe」を手に取ると、店中の様々な商品が突然音楽を奏でるというサプライズ企画
「Red Stripe」を手に取ると、紙パックや、地面に置かれているダンボール箱、陳列されている瓶ビール、箒やチリトリなどが突然ダンスし出し、あちこちから音楽が奏でられます。当然お客さんもびっくり仰天して、愉快なサプライズを大いに楽しんだみたいです。
「Red Stripe」のブランドイメージである、楽しさを再現するユニークな施策でした。

5. 誰もが金メダリスト気分に浸れる! 表彰台を舞台にしたサプライジングプロモーション


[国名:ドイツ/ブランド名:Gillette]

髭剃りブランド大手「ジレット」がロンドンオリンピック記念モデルの髭剃り(ProGlide Golden Edition)を訴求するために仕掛けたゲリラプロモーション。
スーパーの店内でお客さんが手を伸ばしても届かない位置にあえて商品を陳列。そんなお客さんの足元にはオリンピックの表彰台らしき台が設置されていて、商品を手に取ろうとお客さんがこの台の一番高いところに乗って、髭剃りを手にした途端に、どこからともなく大きな歓声が湧きおこり、大勢の男女が集まってきて、あたかもこのお客さんがオリンピックで金メダルを獲得したかのように激しく祝福してくれるという企画

こちらのプロモーションタグラインは、“Feel like gold every day”というもので、まさに日常生活の中で金メダルを獲得したかのような体験をさせてくれるという主旨。水着の美女が寄り添ってくれて満面の笑みのお客さんたちが、カメラのフラッシュを浴びまくって周囲のお客さんたちも大勢巻き込んで大盛り上がりだったようです。

6.売上が23%急上昇!! 販売店の“天井”に掲載した斬新すぎる髭剃りの広告


[国名:インド/ブランド名:Park Avenue]

インド最大手の男性向け髭剃りブランド「Park Avenue」による店内プロモーション。
髭剃り後に顔が“ヒリヒリしてしまう”という男性に対して、『同ブランドの髭剃りを使うことによる“冷却効果”』を訴求することが狙い。
同社は、『エアコンのダクト』と髭剃りの形状が似ていることに着目し、販売店の天井にあるエアコンのダクトを髭剃りの持ち手部分のデザインにしました

このシンプルなプロモーションの結果、ターゲットに対して同ブランド髭剃りの“冷却効果”を直観的に示唆することに成功し、売り上げは23%も急上昇しました。エアコンのダクトを使って、自然に冷却効果を演出するのが素晴らしい。まさにアイディアの勝利。

7.ポテトチップスのユニークサンプリング “全自動ポテトチップス製造マシーン”


[国名:スペイン/ブランド名:Lay’s]

大手ポテトチップスブランド「Lay’s」がスーパーマーケットで展開したプロモーション。
プロモーションの狙いは、競合他社がお菓子の原材料を明らかにしない中にあって、同社のポテトチップスの原材料が「自然のジャガイモ」と「植物油」と「少量の塩」だけを使い、『無添加で製造している』ということを買物客に伝えることでした。

この点を訴求するために、『ジャガイモからポテトチップスを全自動で製造するマシーン』をスーパーマーケットの店内に設置。買物客がこのマシーンのジャガイモ投入口に、そばに積んであるジャガイモを1つ入れると起動します。原材料のジャガイモからポテトチップスになるまでの製造過程が見られるようにマシーンの内部があらわになり、最後はパッケージングされてそれをサンプリング商品としてもらうこともできます。

子供から大人まで数多くの人がこのリアルタイムポテトチップスマシーンを楽しんで体験したようです。単なるサンプリングよりも、何倍も目的の達成とともに、ブランディングにも寄与するアイディア。原材料について小難しくなく、エンターテインメントで訴求しています。

8.マヨネーズの消費量をアップさせる秘策!スーパーのレシートにマヨネーズ・レシピを印刷


[国名:ブラジル/企業名:Hellmann’s]

100年の歴史を誇る大手マヨネーズブランドの「Hellmann’s」が小売店で手掛けたプロモーション。
今回のプロモーションは、市民に「同ブランドのマヨネーズをはじめて買ってもらうこと」を狙ったものではなく、同ブランドのマヨネーズをお店で購入するお客さんに、マヨネーズをサンドイッチに塗るだけにとどまらないで、もっと様々な料理で使用してもらい、消費量を増やしてもらうことを意図しています。簡単にいうと、「マヨネーズを使用するシチュエーションを新たに提案する」という方向性のプロモーション。

では、どのようにして「マヨネーズを使用するシチュエーションを提案した」かというと、同社は近隣のスーパーマーケットの協力を得て、レジに『レシピ自動提案』のソフトウェアを導入してもらいます。そして、レジで「Hellmann’s」のマヨネーズを購入した人限定で、その人が他に購入した食材も計算して『マヨネーズを使用してどんな料理を作ることができるか』(レシピ)をレシートにプリントして、お客さんに手渡すというサービスを実施しました。
レシートには、「料理の名称」、「材料と分量」、「作り方」まで丁寧に明示されています。なお、スーパーマーケットの店内には、『Hellmann’sのマヨネーズを買うと、レシートを見たときにサプライズがあるよ!』というPRボードも設置されていました。

この企画は3ヵ月間にわたり展開され、スーパーでのマヨネーズの購買量は44%も増加したそうです。スーパーマーケットで商品を購入する時は、主婦が献立について考えるタイミングの一つ。『マヨネーズと一緒に購入する他の食材の情報も考慮して、適したレシピを提案してくれる』ところがいいですね。需要を喚起し、受け皿を提示する素晴らしい仕掛けです。

9.“ソファに長く乗り続けられるほど割引される”家具屋さんの体験型キャンペーン


[国名:ブラジル/企業名:LAR CENTER]

ブラジルの家具屋さん「LAR CENTER」の店内プロモーション。
ソファの形をしたロデオマシーンを店内に設置して、お客さんにどれだけ長くソファに乗り続けらるかをチャレンしてもらうという企画。乗り続けられた時間によって商品の割引率が決まり、長ければ長い程割引されます
ディスカウント企画を、お客さん自身が童心にかえった気分で楽しめるエンターテイメントに昇華しています。スーパーラテンの国、ブラジルらしい企画ですね。

10.Wonderbra 試着室に“トランポリン”


[国名:USA/企業名:Wonderbra]

欧米で人気のブラジャーブランド「Wonderbra」の“どんなに動いてもずれない”ブラジャーの店頭プロモーション。
試着室の床にトランポリンを据え付けて、本当にブラジャーがずれないかをお客さんは試すことができるという仕掛け。
楽しいアイディアでいいですね~~。