Case:World Great Newspaper Advertising

世界各地のユニークな新聞広告をまとめて紹介します。
トラディッショナルなメディア、新聞の特性を活かした巧みな広告事例を集めました。
ではどうぞ!

1.“周囲の広告枠が埋まらない”新聞広告


[国名:オランダ/企業名:Heinz]

ケチャップで有名な大手食品メーカー「ハインツ」から新発売する“ガーリック・ソース”のプリント広告。
広告タグラインは、『Extra strong garlic sauce』。大手新聞の「個人広告」欄(個人が小さな枠で『人探し』などの広告を出せるページ)に出稿されたこの広告。「個人広告」ページの四辺にはぎっしりと広告が出稿されているものの、真ん中に掲載されている“ガーリック・ソース”の周囲には、枠はあるものの全て空白になっているというクリエイティブ。

ハインツの“ガーリック・ソース”のあまりのニオイの強烈さ(Extra strong)に、人が避けざるを得ないということを示唆しています。
“ほのかにニンニクのニオイが香るソースではなく、強烈なニンニクのニオイを求める人向けの商品ですよ!”という商品特性を巧みに表現しています。あえて大きな空白スペースを用いることで深くメッセージを伝えるという面白いメディアの使い方。日本ではあまり見かけませんが、「個人広告」ページでの出稿もポイントですね。

2.読者にページをめくらせることで真意を訴える新聞広告


[国名:カナダ/企業名:トヨタ]

トヨタ自動車が北米地域で販売する中型クロスオーバーSUV「トヨタ・ヴェンザ」の2013年モデルの新聞広告。
2013年モデルの特長として、後部の死角が運転席から見られるバックアップカメラが搭載された点がありますが、今回の広告ではそれを訴求することが狙い。こちらのクリエイティブでは、上部に記載の広告メッセージが何故か逆さまに記載されています(気付いた方もいるかもしれませんが、左下のトヨタのロゴマークも逆さまになっています)。

読者がこの広告ページをめくると、裏側のページには自動車の真後ろ(死角位置)に犬が座っているクリエイティブが現れ、上部に「2013 Venza With backup camera」とメッセージが記載されています。バックアップカメラが搭載されたことで、運転席からこの表裏になったページのように、通常は見えない死角に何があるか簡単に気づけますよ、と訴求しています。

3.読者が手にとって完成する新聞広告


[国名:オーストラリア/企業名:The Sydney Morning Herald ]

オーストラリアの日刊紙「The Sydney Morning Herald」が、ビジネスとスポーツ面の紙面サイズを変更したことを告知する広告。
読者が手にとって始めて明確な意図が伝わる広告クリエイティブに仕上がっています。

4.ニュースの文字が消えかかっている新聞広告


[国名:ベルギー/団体名:Belgian League of Alhzeimer]

ベルギーのアルツハイマー患者支援団体による啓発広告。
記事の文字が消えかかっているクリエイティブで、アルツハイマー患者の苦境を表現しています。こちらの広告には、「今日1日だけで国内の85,000人が、新聞で読んだことを二度と思いだすことはないだろう。彼らを支援しましょう」と明記されていました。

5. 記事と広告を連動させた新聞広告


[国名:イスラエル/企業名:Opticana]

ニュージーランド発祥のピザチェーン店「Hell Pizza」が“オサマ・ビン・ラディンの死亡ニュース”に絡めて出稿した新聞広告。
上記イメージの下半分が広告で、上半分はオサマ・ビン・ラディンの死亡に関する記事です。広告には、「Come in,Osama,we’ve been expecting you.」(『いらっしゃい、オサマ!君が来るのを首を長くして待ってたんだよ!』)というメッセージと「Hell Pizza」のロゴが描かれています。
同社の特徴的な社名『Hell(地獄)』の宣伝に、オサマ氏の死亡ニュースをブラックジョークたっぷりに活用しています

6.新聞を読む以外の目的で使用している人のことを想起させる新聞広告


[国名:カナダ/団体名:Fondation de la Maison de Père]

カナダで活動する貧困層の支援団体「Fondation de la Maison de Père」による啓蒙広告。
ホームレスが新聞をあたかも布団代わりにしているように見せるという表現。

7.クルクルと丸められた新聞広告


[国名:イギリス/企業名:マクドナルド]

マクドナルドの朝食の新メニュー・ブリトーを宣伝する新聞広告。
ブリトーのようにくるくると新聞を丸めた状態で配布するという仕掛け。

8.読者自身が広告の一部になる新聞広告


[国名:スウェーデン/企業名:マクドナルド]

マクドナルドの朝食の新メニュー・サンドウィッチを宣伝する新聞広告。
読者への訴求を狙ったものではなく、読者の周囲にいる人に向けた表現で、新聞を開いて読んでいる読者自身が、あたかもサンドウィッチを食べているように見えるというクリエイティブ。新聞を公共の場で読む人が多いということを前提とした仕掛け。

9.記事と広告を連動させた新聞広告 その2


[国名:オーストラリア/ブランド名:veet]

大手脱除毛ブランド・veetの新聞広告。
オーストラリアでも評判の芳しくなかったブッシュ前米大統領が退任し、オバマ大統領の就任に合わせて出稿されたクリエイティブ。
メッセージは、「Goodbye Bush」。ブッシュ大統領と、“女性の陰毛”の意味である「ブッシュ」をかけています。

10.水浸しの新聞


[国名:パキスタン/企業名:Dawn newspaper]

パキスタンの最大手新聞社「Dawn newspaper」による、2000万人以上に被害を及ぼした国内の大洪水に関する義援金を募るための仕掛け。
“高所得の購読者限定”で、“水浸し”の新聞を配達。この“水浸し”の新聞には、「Floods ruin everything」(=大洪水は何もかも破壊する)という標語が書かれた帯が巻かれており、帯裏面には義援金を募る内容が記載されていました。